採用の仕事に限らず、どの業界でも長く携わっていると新しい用語に出くわすケースが多々あります。用語は以前から存在していたものの知識不足で知らなかったというケースもありますし、新しく造語として生み出されたというケースもあります。聞いたことはあるけどなんだったっけ?とモヤモヤした場合の助けになればいいなと思って書いてみました。本日はリファラル採用という用語について説明します。参考程度にお読みいただければと思います。
目次
リファラル採用という言葉を聞いたことがありますか?
結論から言えば、「ある(内部の)人からの紹介や推薦をもらっての採用」です。
ATSだとか、HRだとか、アウトバウンドだとか採用に長く関わっているといろんなワードがたくさん出てきます。もちろん、採用だけに関わる言葉ではないケースもあります。自分だけでは知ることのなかったワードでもお客さんとお話をさせて頂くことで、意味を教えてもらったり、非常に勉強になります。
そんな中で出てきたのがリファラル採用という言葉です。
リファラルは英語で、referralと書きます。
ちなみに、referralって何のことでしょう?日頃、僕含めてブログやサイトを運営する人たちの間では、自分の運営するサイトへ外から入ってくることを意味するので、けっこう馴染みがある言葉ではないかなと思います。
そういう背景から紹介や推薦をもらうことを意味します。
どちらかと言えば、すでに、その社内で働いている人から紹介や推薦をもらうケースが圧倒的に多いのではないでしょうか?
よく似た採用手法として縁故採用があります
僕が小さなころは、コネ採用などという俗語もありました。半分、イヤミ的なものも含まれています。
今でもあるとは思いますけど、コネクション採用というか縁故採用というか、親が役職者だとか取締役に就いていて子どもがフリーターになってしまったり、新卒内定がもらえなかった子どもを親と同じ会社に入らせるというものですよね。
縁故採用は、他の人の目もあるので、入社試験を「とりあえず行う」みたいな風潮があるけど、評価に関わらず最終的には採用にしてしまうというイメージが強いのは僕だけかもしれませんね。
リファラル採用の特徴
縁故採用のような変な「しがらみ」のようなものがないのがリファラル採用だとも言えます。
特徴として挙げられるのは、無事に入社に至った場合に、リファラルの働きをしてくれた社員に「紹介料」という名目で一般的には金銭が支払われるケースが多いです。
もちろん会社によって、それぞれ取り扱いが異なりますので金額はバラバラです。
具体的にメリット・デメリットは何があるか?
では実際にメリット・デメリットってなにがあるのか考えてみたいと思います。
リファラル採用のメリット
よく一般的に言われるのは、こういったことではないでしょうか?
- 自社の社員が紹介してくれるので、入社までの離脱(辞退)・入社後の離脱(退職)がある程度、低い水準で推移すると期待できる。
- 求人広告を出稿するよりも安い経費で採用に結び付けることができるため、求人コストの低減に繋がる。
- 紹介してくれた従業員に対する目線もあるので、入社後の勤怠・仕事に対する姿勢で難点を抱える社員は少ないことが期待できる。
- 新入社員にとっては、知っている人が身近にいることで仕事に対する悩み等を聞いてくれる人がおり、定着に期待が持てる。
リファラル採用のデメリット
逆に言われるデメリットとしては、次のようなことだと思います。
- 紹介してもらえるかどうかは社員満足度次第になる。
- 紹介してもらえるかどうかは紹介料の内容次第になる。
- 紹介料目当ての(実にならない)紹介が増えてしまう恐れがある。
- 紹介料という名目で金銭が動くので不正に繋がり得るかもしれない。
- 期間限定でリファラル採用を行うと、期間を過ぎた直後はしばらくの間、紹介してもらえないケースが多い。
- 1回あたりに支払う金額、本人の受け取る金額によっては税法・職業安定法上グレーゾーンとなることもある。
【まとめ】リファラル採用が採用成功への一番の道のりかもしれない
広告経費を払って応募が来るか来ないか、はっきりしない状態に対してお金を払うことには大きな無駄が発生します。もちろん、そんな単純な計算はできませんが、広告費を惜しむ会社であれば尚更、そのように感じることだと思います。
それぞれの手法でメリット・デメリットは色々あるものです。
数ある採用手法のなかで、いちばん正解だと思われるものは実はリファラル採用ではないかと言われたことがあります。導入したことのない企業の担当者は是非前向きに捉えてみてはいかがでしょうか?
本日のまとめ 採用コストのかかる職種、採用難易度の高い職種はリファラル採用を行うことで得られるメリットは高いと言われています。一般的な求人誌や求人サイトに掲載したところで、なかなか採用に結び付かないどころか、応募すらほとんどないといった状況になるからです。もちろんメリット・デメリットはありますが、募集職種に応じて導入を検討してみるといいでしょう。
本日は以上です。

ひーすけ主任
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