リファラル採用という言葉を耳にしました。
いったい何のことですか?
アドバイスさせていただきます。
・リファラル採用にメリット・デメリットはあるの?
・リファラル採用は主要な採用経路になりうるの?
・リファラル採用をする上での注意点は何があるの?
採用の実務に携わっていると、定期的に新しい用語に出会います。
本当に新しく作られた造語だったり、実は今まで存在していたのだけど自分が知らなかっただけだったり、いろいろありますが、やはり定期的に勉強は必要です。
本日は「リファラル採用」という用語について記事を書かせていただきます。
リファラル採用について
結論から言えば、「人から紹介をもらった人を採用すること」がリファラル採用です。
リファラル採用の「リファラル」は英語で、「referral」と書きます。
GoogleAnalyticsやサイトの分析をするときに、よく出てくるキーワードです。
聞いたことのある人は多いかもしれません。
人から紹介や推薦をもらって採用をすることが「リファラル採用」です。
よく似た採用手法「縁故採用」
よく似たワードに「縁故採用(コネ採用)」があります。
コネ=コネクション(connection)の俗称です。
縁故採用とリファラル採用との違いは、大きく3点あります。
- 紹介をしてくれる人の社会的地位、会社に対する影響力
- 紹介をしてくれる人と紹介をされる人に血縁関係がある
- 入社試験を実施しない、したとしても形式的なもので終わる
縁故採用 | リファラル採用 | |
会社への影響力 紹介者の社会的地位 | 高い・大きい | 小さい・一般的 |
血縁関係の有無 (紹介者-入社者) | ある | ある・ない どちらもあり |
入社試験の実施 | 実施しない 実施したとしても形式的 | 実施する |
・取引先の役員が親族を紹介する
・採用が決まっているのに形骸的に面接試験を行う、談笑という形で終わる
縁故採用は、評価に関わらず最終的には採用にしてしまうというイメージが強く持たれています。
リファラル採用の特徴
縁故採用のような縛りがないのがリファラル採用です。
特徴は2点です。
- 一般職からの紹介がメインとなる
- 入社に至ると「紹介料」が支払われるケースが多い
会社によって、定義や取り扱いが異なります。
紹介料として支払われる金額についても違いがあるのが実情です。
リファラル採用と縁故採用の明確な線引きは難しいですが、「会社への影響力」と「血縁関係」をベースに考えると分かりやすいです。
リファラル採用のメリット・デメリット
リファラル採用のメリット・デメリットについて考えてみます。
メリット
- 各フローでの離脱(入社辞退・退職)を抑えることができる
- 求人広告を出稿するよりも安い経費で採用に結び付けることができる
- 入社後の勤怠・仕事に対する姿勢で難点を抱える社員は少ない傾向にある
- (新入社員から見て)知人が身近にいるので仕事上の悩み相談ができ、定着に期待ができる
デメリット
- 社員満足度が低い会社だと紹介をしてもらえない
- 紹介料の大小で成果が変わることがある
- 紹介料目当ての(実にならない)紹介が増えてしまう可能性がある
- 金銭が動くので不正に繋がってしまう恐れがある
- 期間限定のリファラル採用だと期間終了後に紹介がもらえない(紹介数の減少)
- 紹介料によっては税法・職業安定法上の問題が出てくる
一般的に言われていること、リファラル採用を導入して経験したことを列挙しました。
【まとめ】リファラル採用はぜひ取り入れることをおすすめします
広告経費を払って求人募集をしても、採用できない・応募獲得できないことはよくあるもの。
とくに小規模の事業会社においては、求人募集にかかる経費の捻出も大変です。
採用が難しい状況だと、採用手法のなかでリファラル採用が一番の近道であることも多いです。
定期的にリファラル採用をしたいのであれば、やはり社員同士の人間関係や、社員から見た会社に対する評価が良くないといけません。
それだけ会社側も環境整備や待遇などの改善が必要だということです。
どんな採用手法にもメリット・デメリットはあるものです。
導入したことのない採用担当者は、ぜひ前向きに捉えてみるべきです。
1人あたりの採用単価が上昇している状況の場合は特に効果を発揮してくれます。
・会社内の人から紹介をしてもらって採用につなげることを指す
・リファラル採用と縁故採用は大きく異なる
・メリット・デメリットがあるので、きちんと理解したうえで運用すること
・1番のメリットは離脱防止(安定した定着)、採用単価の低減にある
・1番のデメリットは社員満足度や紹介料の大小によって成果が変わってしまうこと
本日は以上です。