アグリゲート型求人サイトとして不動の地位を守っているindeedと同じタイプですが、求人ボックスというサイトがあります。食べログで有名なカカクコムという会社が運営しています。同じような仕組みを持つサイトだと、ついつい比較したくなるものですね。ということで、採用担当者の目線で比較してみました。
目次
まずはちょっとだけ簡単な比較から行ってみました
まずはアウトラインだけの比較をしてみます。
初めての人にも分かりやすく書いてみます。
indeed(インディード)について
indeedと書いて、インディードと読みます。
実は、もともとはアメリカの企業が運営をしているアグリゲート型求人サイトでした。
過去記事になりますので、お時間のある方はお読みください。
それを日本の求人メディア会社最大手のリクルートが株式を取得して、子会社化したのです。
indeedの日本法人ということで、Indeed Japanという会社が運営しています。
求人ボックスについて
indeedはアメリカから来たものだが、求人ボックスは日本で生まれたものだと言えます。
価格.comや食べログを運営する「カカクコム」が運営しているんです。

正直、あまりピンときませんよね?
ちなみに、求人ボックスもindeedもサイト自体の構造はよく似ています。
2つのサイトの実力調査をしてみました(掲載件数)
求人掲載数(求人ボックス)
事務×愛知県名古屋市×正社員で検索してみました。

アップした画像の通り、結果は10,191件でした。(2020年9月6日現在)
どれだけ件数があるのだろうと思ってしまいます。
求人掲載数(indeed)
では、indeedの方はどうなんでしょうか?

indeedはベースは2軸での検索なので、追加条件をクリックする必要があります。
少し下にスクロールすると出てきます。

正社員(1,609)と書かれているところをクリックすると、その通り1,609件の案件が出てきます。(2020年9月6日現在)
求人案件数としては求人ボックスの方が圧倒的に多いですが…
求人ボックスは10,191件、indeedは1,609件となぜこんなに差があるのか分かりませんが、差は歴然でした。
でも、なぜこんなに差があるのでしょう?
日ごろ、採用に関わっている僕の見解としては次の通りです。
- 求人ボックスのクローリングの方が幅が広い(いろんなところから引っ張り過ぎ)
- indeed自体がクローリングをする幅を狭めた(より精査するようになった)
そもそも名古屋市だけで10,000件を越える事務職を募集していたら、労働行政の出す雇用数値がおかしなことになりますもんね。そういう点ではindeedの方がより実態に沿っているのだと言えると思います。
求人サイトに特有の重複案件も相当数含まれているのだろうと思います。
クローリングの不思議な点
もう少し掘り下げてみると、クローリングの不思議な点にぶち当たります。
先ほどは、事務×愛知県名古屋市×正社員という条件設定をしました。
次はもう一段階進んで、事務×愛知県名古屋市中村区×正社員という設定で検索してみました。
求人ボックスの再検索結果
求人ボックスで再検索してみました。

名古屋市(10,191件)→名古屋市中村区(1,763件)と少し現実的な数字になってきました。
indeedの再検索結果
indeedで再検索してみました。

名古屋市(1,609件)→名古屋市中村区(2,746件)となぜか増える結果になってしまいました。
ふつうに考えれば、勤務地を絞ることで掲載件数も減るはずなんですが全く逆の結果になってしまいました。
実は求人サイトではよくありがちなこと
ネットメディアではよくあることですが、検索軸設定を意識して別の勤務地タグを増やすことが戦略の一環としてあります。今回のケースだと隣接するエリアを設定することがあるということです。
勤務地エリアを絞ったから求人掲載件数が減るとは限らないのです。
利用者の視点で見たときの使い勝手
求人ボックス

実際の検索結果を見ていこうと思うと1ページずつクリックしていくしかないのです。
仕事を探すときは1ページずつ見ていくのでしょうが、少し使い勝手が悪いように思います。
indeed

indeedは一般的な検索サイトと同じです。1ページ目から3ページ目とか、わざと飛ばして閲覧する人は少数派かもしれませんね。ここに関してはあまり加点にはならないかと思います。
【まとめ】求人ボックスはまだまだ発展途上のサイト
アグリゲート型の求人サイトとして、圧倒的なユーザー数を誇るindeedを追いかける求人ボックス。
まだまだ大きな差はありますが、日本で生まれたサイトなので頑張って欲しい存在でもあります。構造自体はよく似たサイトなので、好みの問題みたいなところもあります。
求人ボックスの今後のサイト成長に期待です。
本日のまとめ 仕事を探す側の立場に立つと、案件数が多かったり、回遊しやすいサイトの方が使いやすいと思います。そういった点では、僕は若干ですが、求人ボックスの方に分があるのではないかと思います。とはいっても、利用者ユーザーはインディードの方が圧倒的に多いです。その数だけで言えば5倍近くまでなります。もちろんプロモーションの違いもあります。求人ボックスは今後のサイト成長に大きく期待しています。
本日は以上です。

ひーすけ主任
- 会社説明会3,000名
- 面接1,000名
- 電話応対25,000名
人材会社に在籍しています