【アグリゲーションサイト】indeedと求人ボックスの違い

アグリゲーションサイトについて調べています。
indeedと求人ボックスってどこが違うのですか?

アドバイスさせていただきます。

この記事の内容
 ・indeedってどんな特徴があるの?
 ・求人ボックスってどんな特徴があるの?
 ・indeedと求人ボックスの違いはどこにあるの?
 ・indeedと求人ボックスはどっちを利用すべきなの?

indeedはアグリゲーションサイトの1つです。

よく、求人まとめサイトとも呼ばれます。

同じようなサイトに「求人ボックス」があります。

indeedと求人ボックスはいろんな場面で比較されがちです。

ただ、何を基準に比較するのかは難しいところで、人によっても違うものです。

本日は採用担当者の目線で比較してみました。

indeedと求人ボックスの比較(アウトライン)

まずは、アウトラインの比較です。

indeed

Indeed社(アメリカ)が運営をしていたアグリゲーションサイトが「indeed」です。

それを日本向けにカスタマイズして運用されているのが、僕たちが使っているindeedです。

アグリゲーションサイトについては、以前の記事でも書かせていただきました。

indeedはアグリゲーションサイトではなくなった【トレンド】

2012年に、株式会社リクルートが株式を取得して、Indeed社を子会社化しています。

かんたんに言えば、リクルートがIndeed社を買収したということです。

日本で見ることのできるindeedは日本法人である「Indeed Japan」という会社が運営しているサイトです。

求人ボックス

求人ボックスは日本で生まれたアグリゲーションサイトです。

価格.comや食べログを運営する「カカクコム」が運営しています。

「indeedの日本版」と言われることもあります。

indeedも求人ボックスもサイトの構造や検索の仕方はよく似ています。

indeedと求人ボックスの比較(掲載案件数)

掲載している案件数に違いがあるのかを比較してみました。

「事務」、「愛知県名古屋市」、「正社員」の3軸に絞った検索をしてみました

indeed

引用 indeed

indeedの検索軸は2軸設定なので、「正社員」検索はグレーのタブから選択する必要があります。

掲載案件数は8,772件です。(2023.5.27時点)

求人ボックス

引用 求人ボックス

求人ボックスは3軸設定なので、そのまま入力するだけで大丈夫です。

掲載案件数は31,512件でした。(2023.5.27時点)

結果まとめ

indeedは8,772件、求人ボックスは31,512件とかなり大きな差がありました。

予想される原因
・indeedのクローリングの幅が求人ボックスより狭い(案件を選別しすぎている)
・求人ボックスのクローリングの幅がindeedより広い(案件を拾いすぎている)
・求人ボックスは検索軸から外れた案件も多く表示している(1軸や2軸だけに該当するものも含んでいる)

名古屋市内だけで10,000件を越える正社員の事務案件があるとは考えにくいものです。

そういう点で見れば、indeedの方がより実態に近いのではないかと言えます。

クローリングにおける疑問点

1つの条件検索だけでは正確な結果が得られないので、違う点からもう一度調べてみました。

先ほどの条件は、「事務・愛知県名古屋市・正社員」で検索。

今度は、「事務・愛知県名古屋市中村区・正社員」で検索してみました。

indeed

引用 indeed

名古屋市(8,772件)→名古屋市中村区(1,466件)となりました。

エリアをより限定したため、当然ですが求人掲載件数も減っています。

求人ボックス

引用 求人ボックス

名古屋市(31,512件件)→名古屋市中村区(5,737件)となりました。

indeed同様に、掲載件数は落ちました。

補足情報

ここまではサイトの使用感だとか、大まかな情報を書かせていただきました。

ここからは採用担当として業務にあたる中で得られた情報を少し表にまとめてみました。

対象業種などにより、内容は変化します。あくまでも総合的なものとしてお読みください。
indeed求人ボックス
求職者からの知名度高い高くない
月間ユーザー数約3,000万約800万
会社からの知名度とても高いやや高い
クリック単価高騰している
(平均100円以上)
まだ安定
(平均100円以下)
求人に対する反応・応募数それなりにある少なめ
応募の安定感それなりにあるあまり安定しない
管理画面の使いやすさ使いやすい使いやすい
運営会社の原稿チェックやや厳しい厳しい
自社求人サイトとの連携審査厳しくない厳しめ

【まとめ】採用担当者目線だとindeed、求職者目線だと求人ボックスがやや秀逸

掲載案件数が多いサイトの方がユーザーとしては使いやすいのは確かなことです。

求職者ユーザーの目線に立てば、indeedよりも求人ボックスのほうが上だと言えます。

ただ、そこに大きなメリットがある訳ではなく、実質的にはほとんどメリットはないと言えます。

アグリゲーションサイトとして、圧倒的なユーザー数を誇るindeed。

プロモーション広告の差も大きな影響を及ぼしています(indeedの方が露出が多く、知名度は上)
運営している会社が総合HR事業の会社だという点は大きな強みです。(indeedはリクルート)

2番手、求人ボックスとの差は約4倍と大きく開いています。

その差は年々縮まることがなく、一定の差として開き続けているのが現状です。

求人募集をする会社としてはまだまだindeedを中心に戦略を立てているところが大多数です。

登録ユーザー数もindeedの方が多く、求人サイトとしてはユーザー数に優るものがないからです。

わざわざシェア率の低い方にあえて積極展開しないのは当然の理です。

求人ボックスはサイトが見やすい、日本製ということもあり日本人の嗜好にあったサイト構成、女性応募者に強いといったメリットもあります。

どちらか1本に絞るのではなく、やはり併用をしておくことが望ましいです。

会社側にも求職者側にも言えることです。

本記事のまとめ
 ・indeedも求人ボックスも同じアグリゲーションサイト(求人まとめサイト)
 ・indeedの運営はIndeed Japan(リクルート子会社)が、求人ボックスの運営はカカクコムが行っている
 ・同じ検索軸で案件を絞った場合、求人ボックスの案件表示はindeedより明らかに多かった
 ・とにかく案件を見たいというユーザーには求人ボックスの方がありがたい存在
 ・アグリゲーションサイトとしては、1位がindeed、2位が求人ボックス(ユーザー数)
 ・会社側も求職者側もindeed、求人ボックスを併用した方がいい

本日は以上です。

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