求人サイトの職種軸の設定に意味はありますか?
アドバイスさせていただきます。
・きちんとした方が良い理由は?
・コツがある?
・きちんと設定しないとどうなる?
求人サイトにおける職種軸や職種タグの設定に疑問を感じている人も多いはずです。
職種軸設定をきちんとしないと何かデメリットはあるのかを検証しました。
目次
職種軸が使われる目的
人によって異なりますが、求人サイトで仕事を探すときに、やりたい仕事や興味のある仕事で検索します。
時給が高くても、自分が嫌いな仕事であれば積極的に応募する人は少ないです。
タウンワークを使って検証しました。

タウンワークの中では、「エリア」の次に「職種」検索があります。
それだけ求職者が重要視している項目だと考えて良いです。
職種枠をクリックすると1つだけ選択できます。

大まかな内容なので、そこから1つ選択すると詳細を選ぶことができます。


希望の職種軸を1つ選択することで、「案件に設定してあるタグ」に紐づけられた案件が表示されます。
案件ごとに、どの職種軸を選択するかは会社側で判断して付けられます。
奇抜に仕事内容とはぜんぜん違う職種タグを付けることもできますが、ミスマッチとなりオススメしません。
設定する会社側の注意点
リスクも踏まえて、募集する会社側が気を付けることは2つです。
- より事実に即した職種軸を設定すること
- より検索する人数が多そうな職種軸を設定すること
両立できる軸が一番の理想ですが、職種によってはなかなか難しいこともあります。
多少、無理してでも職種軸を設定する必要があるということです。
より事実に即した職種軸を設定すること
一番の理由は、応募段階でのミスマッチを防ぐことです。
「工場/製造」を希望する人が「マスコミ/出版」軸で仕事を探す可能性は低いです。
他の職種であっても同じことが言えます。
その仕事を希望する人に見てもらえるように設定することで、応募前の離脱防止に効果的です。
より検索する人数が多そうな職種軸を設定すること
採用というステージでよく出る話ですが、対象者が20人と300人とでは、応募獲得に大きな違いが出ます。
応募率が1%で同じなら、20人だと応募は期待できませんが、300人なら3人の応募が期待できます。
仕事をする中で、職種軸が2つに渡って該当することはよくあります。
3つ、4つなんてこともあるものです。
- 製造スタッフにおける検査と製品の運搬を1人のスタッフが行うケース
- フォークリフトスタッフが商品の簡単な目視チェックを行うケース
- 伝票処理と電話応対を行うケース
そんな場合には、検索する母数がより大きいと思われる職種を選択しておいた方が無難です。
実態 ✖ ニーズ = 両立が大切
求人サイトにおける職種軸設定では両立できることが一番の理想です。
ただ、両立は難しいのでバランスを大切にすべきなのです。
メディアや掲載プランによって1つの職種軸しか設定できないこともありますので個別に対応すべきです。
複数の軸が設定できるのであればABテストをすると良い検証になります。
求人広告の運用の面ではとても勉強になります。
職種軸の変化が及ぼす効果の違い
応募効果にどれくらいの違いが出るのか検証してみました。
・同じ仕事をコピーして3本運用
・製造の仕事と運搬する仕事の両方を担当する仕事内容
・職種軸以外の内容は全く同じ

表のような結果でしたが、1週間という短い期間だったので大きな違いは出ませんでした。
・品出し・ピッキングが遷移率の点では断然良い結果だった
「品出し・ピッキング」が他よりも人気がある理由は想像がつきます。
- 他の仕事よりも楽そうなイメージが先行しており、閲覧につながりやすい
- 品出し・ピッキングはパート層の人気職種でもあることからパート層の流入が期待できる
- 商品梱包よりも仕事に対するイメージが湧きやすく、詳細閲覧につながりやすい
【まとめ】職種軸によって閲覧数に違いが出るのは本当
求人サイトでは、まず幅広く人に見てもらうことが何よりも大切になります。
そういう点では、職種軸の設定はとても大切です。
メディア自体の特性や、掲載プランの内容に応じて設定していけば良いです。
ライトでとっつきやすい職種軸を設定することが一番簡単です。
ただし、同じ設定内容で出し続ければ効果は下がるので、定期的に職種軸を変更することをオススメします。
・簡単に思われる職種軸を設定すると閲覧数は増える
・あまりにかけ離れた職種軸の設定はミスマッチや応募離脱を誘発しやすくなる
・原稿内容だけでなく、設定する職種軸も定期的に変更すると良い
本日は以上です。

ひーすけ採用主任