求人広告の書き方のコツはまずはボリュームを増やすことから

求人広告を作って公開したのですが、なかなか応募が集まりません。
これから何をしたらいいですか?

求人広告を仕事で定期的に作っています。
原稿についてはできることは限られていますよね。
それでもコツはいくつかあります!

求人サイトに掲載したとしても順調に応募は集まらないもの。

どの業界も職種も、ライバル会社の多くも同じことで悩んでいるはずです。

とはいえ、どの求人メディアの営業担当者も、そのメディアに原因(非)があるとは口が裂けても言いません。

そして、原因のはっきりした特定はしません。

  • 貴社の募集条件が悪かった、他社の募集条件よりも劣っていた
  • 貴社の内容が薄くて求職者に対する訴求力が低かった、ペルソナが不明瞭だった
  • 他社でも募集が活況化しており、求職者の目に届きにくかった

そうした状況の中で、こういった指摘をよく耳にします。

他の求人サイトに掲載をする、掲載オプションを付ける、掲載グレードを上げるといったお金を使うことも正論です。

それよりも前にすべきこととして、今回は求人広告を作り込むことで応募効果が改善できるのかを検証しました。

本記事の内容
・求人サイトに掲載しても応募が集まらない理由
・求人広告の改善について
・内容を変えることが応募獲得に繋がるのか

採用担当者がよく経験すること

求人広告の営業担当者は、基本的に自社が運営するメディアの悪口は言わないもの。

応募が獲得できなかったことを求人メディアのせいには、絶対しません。

メディアの非を認めてしまうと、営業提案の前提をひっくり返してしまうことになったり、次回以降の受注に影響するからです。

それどころか、掲載した会社に責任転嫁をしてくる営業担当者すらいます

ストレートに言う場合も、遠回しに言う場合も両方ありますが、僕が実際に言われたことのある言葉をまとめてみました。

原稿内容・募集内容に非がある
・募集条件が悪い(給与、立地、土日休みではない)
・募集時期が悪い(人材募集が活発になる時期)
・不人気な案件(交替勤務、ハードな仕事、休みが不定期)
・同業他社の案件と比べて待遇面で見劣りしてしまう(とくに給与面)
・掲載オプションを付けていないため、他社の原稿に埋もれた(表示順位)
・応募者に対する原稿の訴求力がそもそも低い(原稿内容)
・前任の営業担当者がつくったプランの訴求力が低い
応募受付体制に非がある
・インターネット応募受付後のファーストアクションまでが長く、応募者が流れた
・夜間帯の応募対応ができずに応募者が流れた
・面接対応全般について他社よりもいろいろな面で劣っている

今回は、求人募集の内容が薄いという指摘に着目して、「原稿の改善・作り込み」から取り組んでみます。

【ケーススタディ】求人広告を改善する前の内容

僕が、いつも使っているリクオプという採用管理システム(ATS)の採用ページの募集内容です。

以下は、実際の原稿そのままです。

引用 リクオプ(2020.9.29時点)

人口が少ないエリアでの交替勤務の募集なので、エリア的にも、内容的にも採用が難しい案件です。

仕事内容はかなり簡単に書かれていて、その他の項目もボリュームはかなり薄いです。

見た目がシンプルで見やすいという意見もありますが、インパクトに欠けている、求職者の知りたい情報があまり書かれていないなどのマイナス評価もあります。

こうした原稿ではデメリットの方が多いとされています。

【ケーススタディ】求人広告を改善した後の内容

改善の1番のポイント
原稿の文章量を増やしてあげて、ユーザーが検索した際により表示されやすくするための原稿改善

GoogleやYahoo!などの検索エンジンではより詳細を書いている記事の方が好まれます。

アグリゲーションサイトでも同じスタンスで原稿改善を行うことにします

かんたんに言えば、原稿の文章量を増やすことが原稿改善の基本となります。

ただし、「原稿の文章量を『適切に』増やしてあげる」ことが何よりも必要になります。

以下は、改善した後の原稿です。

リクオプ
リクオプ
リクオプ
リクオプ
引用 リクオプ(2020.9.29時点)

原稿のボリュームは改善前の10倍くらい増やしてあります。

求人広告の改善で文章(コンテンツ)を増やしてあげる理由

原稿改善で注意したこと
とにかく文章の量を適切に増やすことだけを意識しました

文章量を増やすことだけに専念した2点の理由

  1. 求人サイト内のSEOを意識
  2. 応募者ファーストの視点

求人サイトでも検索システムは文字(単語)の情報を吸い上げる仕組みです。

多くのキーワードを原稿に使うことで、検索に引っかかりやすくする狙いがあります。

少し極端な例を使って説明します。

改善前改善後
・時給1500円の仕事
・組立検査
・土日休み
・時給1500円の軽作業
・自動車部品の組立検査
・土日休み、祝日休みではない
・入社祝金あり
・交通費支給

求人サイトで仕事の検索をすると仮定します。

入力した検索ワードと一致するものは文字装飾しました。

色を変えたワードでヒットすると考えると分かりやすいかもしれません。

仕事検索時に入力したワード 改善前の原稿内容改善後の原稿内容
Aさん組立 ✖ 土日休み・時給1500円の仕事
組立
土日休み
・時給1500円の組立、軽作業
・自動車部品の組立検査
土日休み、祝日休みではない
・入社祝金あり
・交通費支給
・社員寮あり
Bさん自動車 ✖ 製造・時給1500円の仕事
・組立
・土日休み
・時給1500円の組立、軽作業
自動車部品製造工場での組立検査
・土日休み、祝日休みではない
・入社祝金あり
・交通費支給
・社員寮あり
Cさん時給1500円 ✖ 社員寮 時給1500円の仕事
・組立検査
・土日休み
時給1500円の組立、軽作業
・自動車部品製造工場での組立検査
・土日休み、祝日休みではない
・入社祝金あり
・交通費支給
社員寮あり
Dさん祝日休み・時給1500円の仕事
・組立検査
・土日休み
・時給1500円の組立、軽作業
・自動車部品製造工場での組立検査
・土日休み、祝日休みではない
・入社祝金あり
・交通費支給
・社員寮あり

たったこれだけの変化でも、多少の応募成果は期待できます。

検索とはあまり関係がないようにも取られますが、写真や映像を埋め込むことも有効的です。
情報を細かく・的確に伝えることが、応募を促進や入社後のミスマッチにも役立ちます。

【本記事のまとめ】応募効果が改善できて採用にも繋がった検証結果は別記事にて公開

原稿改善前のボリュームの少ない原稿は、2020.7月~9月の3ヶ月間掲載して3名の応募獲得ができました。

ただ、面接が実施できたのは0件という結果でした。

今回の記事は検証の内容だけなので、まとめ(結果)については別の記事で書かせていただきました。

求人原稿の内容を詳しく書いた方がいい理由について

本記事の内容(もう一度)
・求人サイトに掲載しても応募が集まらない理由
・求人広告の改善について
・内容を変えることが応募獲得に繋がるのか
本記事のまとめ
・求人サイトからの応募がないのはいろいろな要素が絡み合った結果
・原稿改善の1番かんたんな取り組み内容は文章量を適切な形で増やすこと
・文章量を増やすときはキーワード(単語)を意識すると良い
・求人サイトでいう原稿改善はブログ作成におけるSEO対策と似ている部分がある
・写真や動画を埋め込むことも効果改善に期待ができる
・広告費を使うことも大切だけど、お金をかけずにできることもたくさんある
・今回の検証では(改善前)応募3・採用0から(改善後)応募4・採用1となった

本日は以上です。

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