営業時間外に応募がある人は本当に連絡が繋がりにくい傾向にあるのか

採用について

僕が在籍している会社の主要な事業はアウトソーシング事業です。アウトソーシングと言えば、まず思いつくのは人材派遣だとか請負業務だとかではないでしょうか。僕は、その中でも採用に関わっていますので、応募の対応だとか面接だとかに関しては、日常的に行っています。応募時間外に応募がある人の取りこぼしを少なくするための手法として、応募対応のチャットボットシステムの営業がありましたので記事にしました。参考程度にお読みいただければと思います。

今回の営業提案の内容

どんな会社にも営業時間というものはあります。もちろん24時間営業・年中無休の会社や店舗はありますが、採用機能が24時間稼働していることはレアだと思います。

ある会社からもらった営業提案の内容としては、採用の稼働時間外にあった応募者の取りこぼしを少なくするためにチャットボットを導入しないかというものでした。チャットボットを導入することで得られるメリットがいくつかあるということでした。

  1. 手間のかかる応募対応をロボットが対応してくれるので工数削減につながる。
  2. 営業時間外に応募がある人の取りこぼしを最小限に抑えることができる。
  3. 採用スタッフが24時間稼働の場合は、人件費の削減ができる。

果たして、本当にそう言えるのでしょうか。今回は特に「②営業時間外に応募がある人の取りこぼしを最小限に抑えることができる」に注目してみます。

身近なところで出た意見でも、僕自身も少なからず思っていることがありますが、それは

だいたいの会社の営業時間って、9~19時くらいが一般的ですよね。それ以外の時間に仕事へのエントリーをしてくる人の一般常識的なものは、正直いかがなものかと思えてしまいます。非常識ともいえる時間帯に応募してくる人が採用に繋がる可能性って、低いのではないですか?

採用に関わる人の率直な意見

といったものです。でもこういった意見は電話応募にかんすることです。今回の営業提案は、あくまでもインターネットからの応募に関してのことなので、あえてそういった意見は気にしないことにします。

受付担当としての悩みどころは電話が繋がらないこと

応募受付の対応をしていると、大変なところって実はたくさんあります。会社に対して気を遣うこともたくさんあります。

会社というものを考えた時に、一番大切にしていることは、やはり「歩留」です。1名でも多くの応募者を採用させて頂いて、スタッフを増やしていくこと。これに尽きるのではないでしょうか。でも、それがなかなか難しいのです。

応募者の人との接点だけを考えた場合、やはり連絡が取れるかどうかが重要になります。

でも、これが一番難しいのです。連絡が取れない人がとても多いことが悩みの種です。毎月かなりの数の離脱に上るのが実態です。

僕はネットの普及によって大きな弊害があると考えています。

  • 24時間、自分の好きな時間にインターネットから応募ができる。
  • いろんな会社に一括で申込みができる。
  • 簡単に申し込みができる。

こういう状況なので、連絡が余計に取れないのです。営業時間外に応募がある人は連絡が取れないことが多いと聞きますが、本当なのでしょうか?

実際にある週の応募者の状況をみてみました

実際に応募時間の分布ってどんな感じなのか見てみたいと思います。長期間のサンプリングではありませんので、軽く参考程度に見て頂ければと思います。

時間外に応募があったかどうか全て確認できるのはインターネットからの応募だけですので、今回は電話での応募、来社での応募はカウントしていません。僕が受けたインターネットからの応募の実数ですので、他の事業所での応募はカウントしていません。また、カッコ内は最後まで連絡が取れなかった人の数です。

0~9時9~19時19~24時
月曜日3(1)9(7)3(1)
火曜日4(2)5(1)1(なし)
水曜日1(1)5(なし)4(1)
木曜日4(なし)8(3)5(1)
金曜日2(2)4(3)4(1)
土曜日2(1)2(1)1(なし)
日曜日1(なし)6(2)2(なし)
各時間帯ごとのインターネット経由の応募の詳細

もう少し見やすい表記に変えてみます。

0~9時9~19時19~24時
3(33.3%)9(77.8%)3(33.3%)
4(50%)5(20.0%)1(0%)
1(100%)5(0%)4(25.0%)
4(0%)8(37.5%)5(20.0%)
2(100%)4(75.0%)4(25.0%)
2(50.0%)2(50.0%)1(0%)
1(0%)6(33.3%)2(0%)
合計17(50.0%)39(43.6%)20(20.0%)
曜日・時間帯ごとの応募数(連絡が取れなかった人の割合)

営業時間外に応募がある人が連絡が取れにくいという結論は必ずしも正しくない

1週間だけの検証ですので正しいとは言えませんが、営業時間外の応募だから連絡が取れにくいという結論にするのは必ずしも正しいとは言えない内容です。意外だなと思ったのは、営業時間中のインターネット応募者の連絡が取れない確率がとても高いことです。

結果的には半分にも満たない状況でした。

現在就いている仕事の始まる前や、終わった後で応募してくる人も一定数いらっしゃると思います。そういった方は比較的、連絡が付きやすく、数字を底上げしているのかもしれません。

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【まとめ】営業時間外の歩留改善のためだけにボットを入れるのはNG

営業時間外の応募歩留改善のためだけのためにロボットを導入するのは好ましくありません。営業時間外よりも、営業時間中の歩留の方が悪いケースが多々あるからです。なにか新しいことにチャレンジするときは、まずは全体を見て検討すると良いです。

ボットよりも応募受付、面接フローの方に改善すべき点が多いのも事実です。慎重に検討しましょう。

本日のまとめ

営業時間外のインターネット応募者が連絡が取りづらいというのは正確な言い方ではありません。営業時間内の歩留の悪さが目立つケースも多々あります。営業時間外の歩留改善のためだけにチャットボットを導入するならやめた方が得策です。あくまでも総合的に判断をするべきです。

本日は以上です。

プロフィール

ひーすけ採用主任

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