自社で採用サイトを運用しています。
将来的にオウンドメディアだけで採用活動を進めることは可能ですか?
派遣会社で長い間、採用担当をしている立場からアドバイスさせていただきます!
僕もオウンドメディア求人は行なっています。
・オウンドメディアを使ったアルバイト採用
・オウンドメディアの活用事例
・採用成功に近づくためにすべきこと
オウンドメディアを活用した採用活動は、現在いろいろなところで浸透しています。
今後はもっと拡大していくとも言われています。
採用に関する仕事をしている立場でも、強く感じています。
基本的には、ブランディングがしっかり確立できている会社はオウンドメディアの持つ力も大きいもの。
本日はオウンドメディアでの採用に関する記事です。
オウンドメディアを使った採用の魅力
オウンドメディアを使った採用活動のメリット・デメリットは過去記事にも書きました。
一番の魅力は、経費削減・経費の有効活用です。
人材サービスがメインの会社だと売上の3~5%くらいが平均の広告費と言われています。
僕は、人材サービスの会社の採用アドバイザーをしています。
求人広告費が売上の0.5%に設定されている会社ですが、それは決してオウンドメディアを使った採用サイクルが回せているからではありません。
マクドナルドの事例
オウンドメディアを中心に採用ができている会社の1つにマクドナルドが挙げられます。
本来、オウンドメディアだけで採用を完結することはかなり難しいものがあります。
ただ、それができたときは会社にとっては大きな利益を生み出します。
採用成功するためのポイント
採用成功するためのポイントは5つ、全てできなければ成功はあり得ません。
●社員満足度が高い(会社に所属していることを誇りに感じている)
●採用に関する部門責任者の権限が相当強い
●採用に関するPDCAが運用できている
●オウンドメディアに対して継続的に経費を使うことができる
5つの中で、できていないことが多いほど失敗する確率は上がってしまいます。
できないのに、オウンドメディアだけに頼ってしまうことはリスクでしかありません。
マクドナルドがすごい理由
オウンドメディアでの採用事例を見てきましたが、マクドナルドはすごいです。
とは言っても、マクドナルドでさえも5点全部は完璧にはできていない可能性が高いです。
採用担当者の目線で見たポイント
- 幅広い年代層が働けることをアピール、「マック=若いスタッフ」というイメージの払拭
- 過去に問題となった食の安全についての反省をし、次の時代に向かっているアピール
- アルバイト・パートの採用だけに特化したオウンドメディア
- 全国のマクドナルド店舗の採用情報が掲載されている
- 仕事内容が詳しく説明されていて、面接担当者にも面接者にも非常に有益
- マクドナルドのことが好きな人を採用したいという考えが根底にある
- バイトするメリットをきちんと明記して、訴えている
- 採用フローが明記してあり、自分がどこのステージにいるのかすぐに把握できる
- 著名人のOBをイメージキャラクターとして起用、若年層に対するアピール
オウンドメディアだけでの採用活動
さすがにオウンドメディアだけで採用は完結させることはとても難しいです。
マクドナルドでは、スタッフによるお客さんへのスカウトでアルバイト採用をしていたこともあったようです。
また、時期によってはタウンワークにもマイナビバイトにも、バイトルにもアルバイト募集情報を掲載しています。
でも、マクドナルドの求人情報を見かける頻度はかなり低いです。
たまに見かけるとすれば、スタッフが大きく不足している店舗やフランチャイズ店が掲載をしていると思われます。
あれだけのブランド力があっても、オウンドメディアだけで採用を満たせないと言えます。
【本記事のまとめ】オウンドメディアだけで採用活動は完結できないがメリットはかなり大きい
オウンドメディアだけで採用活動を完結して、さらに継続していくことはできません。
成功するために、とくに必要なのは
- 会社のブランド力
- 推し進める責任者の強い権限
- ある程度の運用費用
以上の3点です。
オウンドメディアからの応募が全体の応募数のある程度を占めるまでは(理想は7割ほど)、複数の方法で採用活動を行うべきです。
コストは跳ね上がりますが、リスク分散にも役立ちます。
オウンドメディアでの採用は成功すれば大きなメリットが待っていますが、現実的には課題が大きすぎることも事実。
1つずつ課題を解決しながら取り組んでいくべきです。
・オウンドメディアを使ったアルバイト採用
・オウンドメディアの活用事例
・採用成功に近づくためにすべきこと
・マクドナルドはオウンドメディアを中心にアルバイト採用を進めている
・オウンドメディアだけで採用を行うのは現実的には非常にハードルが高い(非効率)
・大企業ほどオウンドメディアだけで採用できる可能性は高い
・成功のためには、会社のブランド力・担当者の権限・経費・時間がキーポイント
・オウンド力がつくまでは、一般的な求人メディアの併用すべき
本日は以上です。