求人サイトの使い分けをどのようにしていますか?
アドバイスさせていただきます。
・1つの会社がたくさんの求人サイトを運営する理由は?
・派生サイトってなに?
メディア会社の規模が大きくなると複数の求人サイトを運営する傾向にあります。
サイトごとにコンセプトや対象ユーザーは違いますが、分かりにくいこともあります。
使い分けで迷う人が多いので、記事にさせてもらいました。
今回は求職者ユーザー目線です。
意見をストレートに書きますが、あくまでも採用担当者の個人的な見解です。
目次
サイト運営者がサイトを別々に運営する理由
運営者がサイトを分けて運営するケースとして、
- 対象ユーザーが違う(社員区分・職種など)求人サイト
- 違う分野に特化した求人サイト
- もともと運営している求人サイトとほぼ同じ
3パターンに分けられます。
求人サイトの使い分けとして、サブタイトルがとても参考になります。
「正社員向け」、「ある業種に特化した」などサブタイトルにも書かれています。
・新しく売り上げを作りたい(求人を掲載する会社を新規に獲得したい)
・サイト間での相乗効果を図り、双方のサイトにプラスに働きかけたい
・特化サイトにすることで、ピンポイントの案件を求めるユーザーに使って欲しい
・あわよくば本サイトを越えるサイトに成長して欲しい
・単なる話題づくりのため
・特に戦略などはない
本サイトが頭打ちになったので、サイトを分けてみたと考えられるケースも見かけます。
サイトを運営する会社とユーザーで視点が一致しないこともあります。
・採用担当者は、コストパフォーマンスを第一に考えてサイト選びをすることが多い
本サイトと派生サイトの比較(ユーザー目線)
本サイトの方が圧倒的に集客力があります。
でも、それはサイトの歴に違いがあることと、そこに対する宣伝広告費も全然違うからです。
「タウンワーク」→「タウンワーク社員」、「バイトル」→「バイトルNEXT」(一例)
SimilarWebのデータを使って比べます。
事例1
【本】アルバイト向けサイト
- 求人案件数:140万件
- 3ヶ月間訪問数:2,000万
- 特徴:アルバイト・パートがメインで、社員案件も掲載
【派生】正社員向けサイト(サブディレクトリ)
- 求人案件数:41万件
- 3ヶ月間訪問数:サブディレクトリのURLなので個別に確認できず
- 特徴:正社員・契約社員案件を主に掲載
事例2
【本】アルバイト向けサイト
- 求人案件数:18万
- 3ヶ月間訪問数:700万
- 特徴:アルバイト・パートがメインで、社員案件も掲載
【派生】派生したパート向けサイト(サブドメイン)
- 求人案件数:確認できず
- 3ヶ月間訪問数:45万
- 特徴:パートがメイン
【派生】特定業種向けサイト(サブドメイン)
- 求人案件数:確認できず
- 3ヶ月間訪問数:5,000未満
- 特徴:社員案件が主体
事例3
【本】派遣求人に特化したサイト
- 求人案件数:2.5万
- 3ヶ月間訪問数:8万
- 特徴:アルバイト・パートがメインで、社員案件も掲載
【派生】総合的な求人サイト
- 求人案件数:7万
- 3ヶ月間訪問数:5,000未満
- 特徴:派遣案件を含む総合的な構成
求職者目線のサイトの選び方
求職者がサイトを選ぶ一般的な基準(3点)
- 知名度
- 使い勝手の良さ
- 掲載案件数
この3点です。
基本的には知名度が一番大きな要素です。だから宣伝広告費に多大なお金が投じられます。
掲載する会社の目線でも、メジャーなサイトが一番閲覧数があって、応募数も安定しています。
【まとめ】同じ会社が運営する求人サイトは1本でよい
最近は、サイトごとの連携が進んでいます。
掲載する会社に対してパッケージで販売されることも多いです。
派生サイトに転載されたり、オプションが組まれていたりします。
だからこそ、会社側もサイトごとの違いをあまり意識しません。
ユーザーは別々のサイトに仕事探しにはいかず、アグリゲーションサイトを活用します。
同じ会社が運営しているサイトをわざわざ掛け持ちして掲載する意味はありません。
正社員とアルバイトなど極端に違う場合は別ですが、基本的には1本で十分です。
・サイトユーザーはサイトを知名度で選ぶ傾向にある
・本サイトを上回るような派生サイトはなかなかない
・本サイトにも派生サイトにも両方掲載する意味はあまりない
・無料オプションで派生サイトにも転載してもらえる場合はあまり応募効果は期待できない
本日は以上です。

ひーすけ採用主任