転職サイトの使い分け方法について【運営会社が同じ場合】

転職サイトの使い分けって必要ですか?どうやって使い分けたらいいですか?

アドバイスさせていただきます。

この記事の内容
 ・転職サイトの使い分けはみんなしていることなの?
 ・転職サイトの使い分けって必要なことなの?
 ・1つの会社がたくさんの求人サイトを運営する理由はなんですか?
 ・派生サイトってどんなサイトのことを指すの?

メディア会社の規模が大きくなると複数の転職サイトを運営する傾向にあります。

サイトごとにコンセプトや対象ユーザーは違いますが、求職者目線だと分かりにくいこともあります。

使い分けで迷う人が多いので、記事にさせてもらいました。

もちろん求職者ユーザー目線です。

意見をストレートに書きますが、あくまでも採用担当者の個人的な見解です。

サイト運営者が転職サイトを別々に運営する理由

運営者が転職サイトを分けて運営するケースとしては、

  • 対象ユーザーが違う(社員区分・職種など)転職サイト
  • それぞれ違う分野に特化した転職サイト
  • もともと運営している転職サイトとほぼ同じ内容の転職サイト

大きく3パターンに分けられます。

転職サイトの使い分けの前提として、サブタイトルがとても重要なヒントになります。

「正社員向け」、「ある業種に特化した」などといった言葉がサブタイトルにも書かれています。

サイトを分ける意味がプラス方向にある場合
・メインで運営してきたサイトのユーザーとは違う、新たな層を開拓、獲得したい
・新しく売り上げを作りたい(求人を掲載する会社を新規に獲得したい)
・サイト間での相乗効果を図り、双方のサイトにプラスに働きかけたい
・特化サイトにすることで、ピンポイントの案件を求めるユーザーに使って欲しい
・あわよくば本サイトを越えるサイトに成長して欲しい
サイトを分ける意味がマイナス方向にある場合
・既存のサイトでは、集客などあらゆる面で頭打ちになってきた
・単なる話題づくりのため
・特に主だった戦略などはない

本サイトが頭打ちになったので、サイトを分けてみたのだろうなと考えられるケースもときどき見かけます。

サイトを運営する会社とユーザーで転職サイトに対する視点が一致しないこともあります。

運営会社とユーザーの視点の違い
・求職者は、サイトごとの細かな違いを意識していないことの方が多い
・採用担当者は、コストパフォーマンスを第一に考えてサイト選びをすることが多い

本サイトと派生サイトの比較(ユーザー目線)

本サイトの方が圧倒的に集客力があります。

でも、それはサイトの歴に違いがあることと、そこに対する宣伝広告費も全然違うからです。

本サイトをベースにして、新しく作られた求人サイトを「派生サイト」と呼びます。
【例】
「タウンワーク」→「タウンワーク社員」、「バイトル」→「バイトルNEXT」など

SimilarWebのデータを使って比べます。

事例1

【本サイト】アルバイト向けサイト

  1. 求人案件数:140万件
  2. 3ヶ月間訪問数:2,000万
  3. 特徴:アルバイト・パートがメインで、社員案件も掲載

【派生サイト】正社員向けサイト(本サイトのサブディレクトリ形式で運営しているサイト)

  1. 求人案件数:41万件
  2. 3ヶ月間訪問数:サブディレクトリのURLなので個別に確認できず
  3. 特徴:正社員・契約社員案件を主に掲載

事例2

【本サイト】アルバイト向けサイト

  1. 求人案件数:18万
  2. 3ヶ月間訪問数:700万
  3. 特徴:アルバイト・パートがメインで、社員案件も掲載

【派生サイト】派生したパート向けサイト(本サイトのサブドメイン形式で運営しているサイト)

  1. 求人案件数:確認できず
  2. 3ヶ月間訪問数:45万
  3. 特徴:パートがメイン

【派生サイト】特定業種向けサイト(本サイトのサブドメイン形式で運営しているサイト)

  1. 求人案件数:確認できず
  2. 3ヶ月間訪問数:5,000未満
  3. 特徴:社員案件が主体

事例3

【本サイト】派遣求人に特化したサイト

  1. 求人案件数:2.5万
  2. 3ヶ月間訪問数:8万
  3. 特徴:アルバイト・パートがメインで、社員案件も掲載

【派生サイト】総合的な求人サイト

  1. 求人案件数:7万
  2. 3ヶ月間訪問数:5,000未満
  3. 特徴:派遣案件を含む総合的な構成
どこの会社もメインとなる本サイトが一番集客力をもっている傾向が強いです。
SimilarWebのデータは2020.12月時点の数値です。

求職者目線のサイトの選び方

求職者がサイトを選ぶ一般的な基準は3点だと言われています。

  • 知名度
  • 使い勝手の良さ
  • 掲載案件数

この3点です。

3点とも満たしているサイトが求職者にとっては「良いサイト」となります。

基本的には知名度が一番大きな要素です。

だからサイトの運営会社は、宣伝広告費に多大なお金を投じるのです。

掲載する会社の目線でも、メジャーなサイトが一番閲覧数があって、応募数も安定しています。

【まとめ】同じ会社が運営する求人サイトは1本登録すれば十分

最近は、サイトごとの連携が進んでいます。

同じ会社が運営する2サイトはもちろん、アグリゲーションサイトとの連携も進んでいます。

掲載する会社に対してパッケージでプランの提案をされることも多いです。

とくに本サイトから派生サイトに転載されたり、オプションが組まれたりすることが多いです。

実際、会社側もサイトごとの違いをあまり意識しないことが多いです。

ユーザーは別々のサイトに仕事探しにはいかず、アグリゲーションサイトを活用します。

同じ会社が運営しているサイトにわざわざ掛け持ちして掲載する意味があまりありません。

コンセプトが似ているのであれば尚更です。

正社員とアルバイトなど極端に違う場合は別ですが、基本的には1本で十分だと言えます。

本記事のまとめ
 ・求人サイトを別に作る背景は新しいユーザーを獲得するためという場合が多い
 ・サイトユーザーはサイトを知名度で選ぶ傾向にある
 ・実績の面で本サイトを上回るような派生サイトはなかなか存在しない
 ・本サイトと派生サイトの両方に同じ案件を掲載する意味はあまりない
 ・無料オプションで派生サイトにも転載してもらえる場合はあまり応募効果は期待できないことが多い

本日は以上です。

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