とりあえず採用が成功すればどんな方法でも良くないですか?応募数や採用数は自分たちでは変えることができないのでは?
アドバイスさせていただきます。
・どんなことが採用のPDCAサイクルに該当するの?
・なぜPDCAサイクルを回すことが大切なの?
・採用はとりあえず成功すればOKなの?
たまたま運よく採用が1名できても、苦労して採用が1名できても、両者は実績という点では同じです。
それどころか運よく5名採用できた場合、苦労して採用した1名よりも実績評価は上です。
ただし、それは結果における話です。
本日は、採用におけるPDCAサイクルの重要性について記事を書かせていただきます。
採用成功のために必要なのは、採用プロセスにおけるPDCAを回し続けること。
いろいろな取り組みをして失敗したとしても、それはそれで将来的には意味のあることなのです。
長い目で見れば、いろんな意味でプラスになるものなのです。
PDCAサイクルについて
1回限りのPDCAサイクル運用ですべて上手くいくことなんてありません。
もちろん上手くいくことはあります。
上手くいっても、いかなくても、その結果が良くも悪くもずっと続くことはありません。
いろいろなところを見直してさらに良い結果を出すためのPDCAサイクルです。
・Do(実行)
・Check(評価)
・Action(改善)
繰り返し運用することで、一定の結果に結びつけるための仕組みがPDCAです。
【事例紹介①】採用におけるPDCAサイクルの運用例(採用数の改善)
着地点をどこに置くか、担当するポジションによっても内容は変わります。
ただ一般的には採用(内定)数を着地点とするケースが多いです。
・使用を検討している求人メディアは何があるか
・具体的な募集時期はいつか、いつから募集スタートするのか
・どこで採用選考を行うのか
・どこで会社説明会を実施するのか
・募集する職種は何か
こういったことを考えるのはP(計画)です
・使用したメディアの良かった点、悪かった点は何があるか
・募集を行った時期に問題はなかったか
・選考場所に問題はなかったか
・説明会の実施会場に問題はなかったか
・募集した職種は適切だったか
計画に基づいて行ったことがどうだったかを考えるのがC(評価)です
PDCAサイクルの一番の壁は、ほかの人の協力が必要になることです。
運用が上手くいかない場合は、大体ここに問題があります。
【事例紹介②】採用におけるPDCAサイクルの運用例(応募数の改善)
着地点が、応募数の改善に置いたPDCAサイクルの運用です。
・広告予算の設定、メディアの選定
・採用チームのメンバー選択
応募数に着目しているので、メディアごとの応募数を中心としたデータ収集になります。
・予算設定は適切だったのか
・メディアを複数運営している場合、メディアごとの応募単価・採用単価の算出
・使用したメディアは適切だったか、他に選択肢はないか
・使用したメディアの再選定、プラン見直し
・コストパフォーマンスの良かったメディアへの予算傾斜
【事例紹介③】採用におけるPDCAサイクルの運用例(面接実施率の改善)
着地点が、面接実施率の改善に置いたPDCAサイクルの運用です。
・受付部門のメンバー選定
・応募受付時間の設定
・休日応募受付の実施
応募に対して面接の実施はどうだったかについてデータ収集をします。
・受付部門の体制は十分なものだったか
・応募受付の時間帯は適切だったか
・休日受付窓口の運用をしたか、また十分なものだったか
・受付の時間帯の拡充、休日受付の拡充
【まとめ】PDCAを仕組みにして継続運用する事が大切
いろいろな課題を改善するためのPDCAサイクルでもあります。
とはいっても、実務面では1つの課題に対していろいろな問題点が絡み合っているケースが多いです。
例えば、面接の実施率の改善のためにPDCAサイクルを運用する場合、4つの問題点があります。
- 選択したメディアの特性に問題がある
- 応募受付の体制に問題がある
- 面接実施までのフローに問題がある
- 応募者自身に問題がある
だから、1つのPDCAサイクルを運用するだけでは効果が薄いのです。
複数のサイクルを併用して運用しなければならないのです。
継続的に運用し続ければ、大なり小なり必ず結果に結び付くものです。
そして、組織の中で1つでもPDCAが定着すれば、他に与えるプラス影響は大きいです。
いろいろなところで相乗効果を生み出すので、やはり取り組みましょう。
最初はPDCAについて考えるだけで十分です。
・着地点をどこに置くかによってPDCAサイクルの内容は変わってくる
・PDCAは継続運用が難しいことであり、とても大切なこと
・たまたま1回だけの採用で上手く行くことはあるが、人材が獲得できたこと以外には何も残らない
・採用は常に上手くいくわけではないが、失敗することで生まれるものもある
本日は以上です。