【ポイントチェック】求人広告の見方を抑えてトラブル防止

求人募集の広告はどんなところをしっかり見たらいいですか?全部同じように見えます。

アドバイスさせていただきます。

この記事の内容
 ・求人広告ってどうやって作っているの?
 ・求人広告を見るポイントってなに?
 ・どんなことに気を付けて見ればいいの?
 ・トラブルがあったときはどうすればいいの?

ふだん僕は求人広告を作る側の仕事をしています。

そしていろんな会社の求人募集広告を見ていると、疑問に思ったり気になったりすることがたくさんあります。

企業側の目線だからこそ、気になるのかもしれません。

本記事では、仕事を探す側の立場の視点で「気を付けるべきこと」を書かせていただきます。

求人広告の作成者

求人広告は基本的に広告会社が作成をします。

ただし、そうでないケースもあります。

プランやメディアによっては自社で原稿を作成するケースもあるのです。

求人広告の作成者2パターン
①求人広告会社…原案から校正までを求人広告会社が行い、細かい指示は募集主の会社が行う
②募集主の会社…自社サイトや枠購入タイプの案件は自社が作成から公開まですべてを行う

少し例を挙げて書きます。

タウンワークの紙面やタウンワークネットは募集主の会社の意向を確認して原案作成から校了まで行われます。

明らかにおかしいところは強制的に修正がなされます。

最終的な責任は最終校了をした募集主の会社が負います。

引用 タウンワーク

タウンワークの掲載プランの中で、枠得プランというものは1から募集主の会社が原稿作成を行います。

また、自社の求人サイトについても同様のことが言えます。

リクルートの代理店のスタンスにもよりますし、自社サイトでもサイト作成会社がサービスで行ってくれるケースもありますので、一概に完全に分けることができないケースもあります。

求人原稿が公開されるまでの基本的なフローを順番にまとめてみました。

順番基本的な内容
掲載仮発注
仮原稿の作成
校正(複数回数)
掲載の契約
校了
一般公開

これらの順番は、もちろん多少前後することもあります。

いずれにせよ、求人原稿の内容についてはすべて募集主の会社が責任を負うことになります。

求人広告のチェックポイント

求人原稿を作成する側の仕事をしているからだと思いますが、疑問に感じることも多々あります。

チェックポイントは多々あります。

チェックポイントの大前提
常に疑いの目を持って求人広告を見ることが大切になります

求人広告は、問題のない程度に少しだけ過大に作成することが一般的だと言えます。
すべて正直に書いていたら他社の求人原稿に負けてしまうからです。
逆の視点で見ていくと、細かい疑問点にも気づきやすいと言えます。

掲載スペースによっては細かく書ききれないケースもあります。

  • 待遇
  • 仕事内容
  • 会社の事業内容

この3点はとくに注意してみることをオススメします。

実際の求人原稿(タウンワークより抜粋)

実際にいろいろな会社の求人原稿を見てみます。

タウンワーク 天王寺・あべの大阪市南西版(2022.9.26発行)

引用 タウンワーク
項目疑問を持つべきポイント・会社に確認すべきポイント
待遇面①残業代別途全額支給(わざわざ書くべきことではない)
②1日30分程度の残業有(慣例で半強制的になっている可能性あり
 ※残業ができない場合は確認してみることをオススメします
③住宅手当、リーダー手当の支給条件(社員のみの可能性大)
④社員とアルバイトの試用期間に大きな開きがある理由、チェックポイント
仕事内容①社員とアルバイトの仕事内容の違いがあるか(同じ可能性が高い
②Excelスキルは必要ないが、Excel入力はあると思われる
③オープン前に都内の既存店で研修(その間の費用面などは確認すべき)
④受付だけで、本当にそんなにスタッフが必要なのか
20代・30代女性が活躍中(それ以外の年齢層は採用にならない可能性高い)
事業内容-(特になし)-

タウンワーク 三河版(2022.10.10発行)

引用 タウンワーク
項目疑問を持つべきポイント・会社に確認すべきポイント
待遇面①名古屋駅から徒歩15分(事務所の所在地と勤務地は別の場所だと思われる)
②入社祝金・寮費1か月無料・現金日払い・即入寮OK(それぞれ規定がある)
③上部の賃金記載(日給1万1000それぞれ円~※未経験1万円~)
 下部の賃金記載(経験者同条件/未経験者日給9000円~)
 ※未経験者の給料が異なるので確認をオススメします
仕事内容仕事内容の詳細記載がないので確認をオススメします
事業内容-(特になし)-

タウンワーク 岐阜版(2022.10.3発行)

引用 タウンワーク
項目疑問を持つべきポイント・会社に確認すべきポイント
待遇面①12月中の短期(短期間であっても社保加入条件を満たせば加入となります)
②無料シャトルバス(運行時間は確認が必要です)
③日払い・週払いOK(規定の確認をオススメします)
その他勤務地あり(岐阜県多治見市以外の勤務地の場合の待遇は確認が必要です)
⑤年齢不問(雇用上限が本当にないのかの確認をオススメします)
仕事内容-(特になし)-
事業内容派遣事業の場合は許可番号を確認することをオススメします

トラブルが発生したときの連絡先(タウンワークの場合)

募集条件が違うなどのトラブルが発生したときのために、リクルートの読者相談窓口があります。

引用 タウンワーク

読者広告相談室に苦情が入ると、掲載企業に対する事実確認が入ります。

①リクルートの本部から問題が起きた掲載原稿を作った代理店に連絡があります。
②代理店から募集企業に事実確認が入ります。
③募集企業の回答を代理店を通じて、リクルート本部に連絡してもらいます。
④リクルート本部によって判断が下されます。

以上の①~④の流れになります。

募集企業が悪質と判断されると、掲載停止などのペナルティが課される場合もあります。

会社側には適正な広告掲載が求められます。

【まとめ】求人広告は少し過大に書かれていることが多い

僕自身も求人原稿を作ることが多々あります。

会社側としては、やはり少し過大に広告は作成しがちです。

もちろん、ラインを越えてはいけないのも事実です。

会社の担当者とのトラブルが解決できない場合は、相談窓口の活用をオススメします。

本記事のまとめ
 ・求人広告は基本的に広告会社が作成するが、もちろん掲載企業の意向を反映したものである
 ・最近はオウンドメディアの浸透を受け、自社ですべて案件を作成することも多い
 ・求人広告は少し過大に作成しがち
 ・トラブルが起きた場合はメディアごとに設けられている読者相談窓口を使うといい
 ・求人広告は適正に運営すべき

本日は以上です。

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