法学検定とビジネス実務法務検定【仕事や転職に役立つ?】

法学検定とビジネス実務法務検定の違いは何ですか?法律の資格ですよね?取得しようと思いますが、どちらが仕事や転職に有利なんですか?

アドバイスさせていただきます。

仕事や転職で役に立つような法律系の資格には、どんなものがあるでしょうか。

もちろん司法試験や司法書士は仕事や転職では大いに役立ちます。

とはいえ、国内でもトップクラスの難易度を誇りますので、すぐに取得できる資格ではありません。

今回、同じような位置付けの2つの法律系の資格についてリサーチしてみました。

  1. 法学検定
  2. ビジネス実務法務検定

2つの資格を選びました。

選定のポイント
民間の資格、取得しやすいものから選びました。
試験勉強の期間としては大体、1年程度を想定しています。

採用の仕事をすることだけを考えたら、実はくわしい法律の知識って必要ありません。

もちろん募集や面接のときに注意すべき点はあります。

ただ、それ以外は知らなくても一通りの仕事はできてしまうのが実情です。

だからこそ面接の回答で「採用担当として大学で勉強したことを仕事に活かす」というフレーズは通用しません。

ただ、採用のステージでは直接関係ないけど、法律の知識があった方がいいということはいくらでもあります。

  • 一般常識
  • 労務管理の仕事をするとき
  • 会社の事業運営に関わるとき

法律の知識があるとステップアップや就職・転職で優位なことはいくらでもあるのです。

この記事の内容
 ・仕事に法律の知識は必要なの?
 ・法学検定について
 ・ビジネス実務法務検定について
 ・どちらの資格が就職や転職に有利なの?
 ・何を使って勉強したらいいの?
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法学検定について

法学検定の主催者は、公益財団法人日弁連法務研究財団です。

3つのクラスに分かれています。

  • ベーシック(基礎)コース *易しい
  • スタンダード(中級)コース
  • アドバンスト(上級)コース *難しい

それぞれのレベルについては、

ベーシック〈基礎〉コース(法学の初学者が知っておくべき基礎的なレベル)は、「法学入門」「憲法」「民法」「刑法」といった基本法についての基礎的知識・能力を測る試験ですので、日常の学習のまとめや目安として活用できます。

スタンダード〈中級〉コース(法学を専門的に学習する者が修得すべきレベル)は、「法学一般」「憲法」「民法」「刑法」の必須科目に加えて,将来の進路や学習の度合い等に応じて5科目(民事訴訟法、刑事訴訟法、商法、行政法、および憲法・民法・刑法をその内容とする基本法総合)から1科目を選択でき、基本的な条文の解釈や重要判例の理解度を測れます。各種資格試験や採用試験の腕試しとして、さらには法律学の知識・能力の到達度測定手段として利用できます。

アドバンスト〈上級〉コース(法学を学ぶ者が目指すべき上級レベル)は、スタンダード〈中級〉コースと同様の選択科目(基本法総合を除く)のほか、やや発展的な科目(労働法、倒産法、経済法、知的財産法)を加えた中からもう1科目の選択を要求しています。将来法曹を目指すためのステップとして、また企業や官公署等において法律実務を担当しうるだけの一定水準以上の体系的な法学の実力を証明する試験として利用され、高度なレベルとなっています。

引用 日弁連法務研究財団

法学部では2年生でベーシックコース、3~4年生でスタンダードコースのレベルと言えます。

法律専門職を意識している場合はアドバンストコースに合格できることが1つの目安です。

法学検定は1年に1回しか試験がありません。

出題範囲のなかに、刑法・訴訟法(民事・刑事)が含まれるのでビジネス向きとは言えません。

大学院への進学や法律系の試験の受験を意識した人が受験する内容です

ベーシック合格率65%、スタンダード合格率55%、アドバンスト合格率25%

公式問題集を何回もチャレンジすることで合格が近づきます。

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ビジネス実務法務検定について

ビジネス実務法務検定の主催者は、東京商工会議所です。

試験は3つのクラスに分かれています。

  • 3級 (易しい)
  • 2級 (標準的)
  • 1級 (難しい)

それぞれのレベルについては、

【1級】業務上必要な法務知識をビジネス全般にわたって持っており、その知識に基づいて多面的な観点から高度な判断・対応ができる。(実務的対応能力としてのアッパーレベルを想定)

【2級】企業活動の実務経験があり、弁護士などの外部専門家に対する相談といった一定の対応ができるなど、質的・量的に法律実務知識を有している。(知識レベルのアッパーレベルを想定)

【3級】ビジネスパーソンとしての業務上理解しておくべき基礎的法律知識を有し、問題点の発見ができる。(ビジネスパーソンとして最低限知っているべき法律実務基礎知識を想定)

引用 東京商工会議所

ビジネス実務法務検定は名前のとおり、ビジネスシーンで生かすことを想定しています。

入社から若手社員は3級、中堅社員から管理職は2級、上級管理職や法務部門は1級をターゲットにすると良いです。

年度により多少異なりますが、6月と11月の年2回開催されます。

そのため、少し気楽な姿勢で臨むことができます。

3級は民法・商法・会社法の基礎的な問題、2級は商法・会社法の応用的な問題、1級は実務で関わってくる法律的な細かい問題が出されます。

3級合格率75%、2級合格率45%、1級合格率15%

やはり公式問題集に取り組むのが合格への一番の近道です。

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【まとめ】ビジネスの世界で使うならビジネス実務法務検定

会社というステージで使いたいのなら、ビジネス実務法務検定試験の方が優位です。

ただし、どちらが優れている・劣っているということではありません。

単純に、出題範囲の点でビジネス実務法務検定の方が会社での業務に合っているというだけです。

法学検定や、ビジネス実務法務検定を持っているから転職や就職で大きく有利ということはありません。

試験自体はレベルアップには十分活用できるものですが、実務はもっと複雑です。

いろんな(法律系の)知識を使う、論理的に考える、試験勉強で身に付けたことを生かすことが一番大切です。

本記事のまとめ
 ・法学検定は大学院進学希望者向け、法律の専門職向け
 ・ビジネス実務法務検定は会社向け
 ・それぞれの最上位「法学検定アドバンスト」、「ビジネス実務法務検定1級」は難易度がかなり高い
 ・資格を取得しているから就職や転職で大きくプラス評価というのはほとんどない
 ・資格取得も大切だが、法律知識を身に付ける・論理的思考を持つという点でより自分にプラスになる

本日は以上です。

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