求人サイトを使って求人募集をしています。
採用選考前に応募者が辞退してしまうのを防ぐ有効な方法はありますか?
アドバイスさせていただきます。
業界や業種によって数値は異なりますが、3つの数値を気にしている会社が一般的です。
採用選考の上で大切な3つの数字です。
・面接が実施できた数(本日はここに注目します)
・最終的に入社となった数
採用チームの相手は「人」。
そのため起きる変化が大きく、予測ができないことも多く難しいです。
人材業界(派遣・請負などのアウトソーシング事業)では面接を実施できる人の割合は応募総数の30〜40%です。
当然、業種や業界によって平均値は変わります。
・採用選考前の応募辞退の理由ってなにが多いの?
・応募辞退の原因はどこにあるの?
・応募辞退を防ぐにはどんな取り組みをしたらいいの?
採用に関する数字の平均相場(人材サービス業界)
人材サービス業界とは言っても、人材の派遣先によって数値は変わるものです。
・入社に至る人の割合は10~15%(全応募者に占める割合)
約5年前の2017年の結果では面接実施率は40~45%ほどありました。
そして、入社率は15〜20%ほどでした。
求人サイトからの応募が増えるほど数字は悪くなる傾向にあります。
- 求人メディア自体に原因がある
- 応募先の会社の対応に原因がある
- 応募者自体に原因がある
どれか1つに原因があるということはなく、いろいろな要因が重なってできた結果なのです。
面接実施率が悪い原因の追求
面接実施率を悪くする要因は決して1つだけではありません。
・システムエラーで応募者情報が会社に届かず、そもそも受理されていない
・応募があったときのリマインドメールが会社側に届かず、会社側が気付くのが遅れる
・「急なキャンセルOK」などのフレーズが入っている
・あえて応募ハードルを下げた原稿内容になっている
・応対が悪く、応募者に対して悪い印象を与えてしまっている
・応募者に対する追いかけ回数がそもそも少ない
・社内の連携ミスで応募者情報の共有がどこかで途切れてしまっている
・応募の段階で特定の人にしか面接日時の連絡をしていない(実質的な書類選考の実施)
・会社の評判が良くない
・面接に対するモチベーションが高くない
・会社からの着信やメールに対して返答する意欲が低い
・決められた面接日時を忘れている、面接に行く気がない
・同じ会社に繰り返し応募しており、会社側もあえて連絡することがない
・登録した電話番号やメールアドレスが正しくない
こういったところの要因がほぼ大半だと思われます。
採用担当者としてすべきこと
求人メディアや、応募者に関することは、会社側では有効な対策方法がありません。
それでも、会社側で努力したり、やるべきことは結構たくさんあります。
・電話がつながった場合はその場で面接設定する
・電話をもらったその日の面接も実施可能にする
・電話がつながらない場合は1日3回×5日間=15回程度の追いかけ
・電話とメール、ダブルで追いかける
・連絡をする時間帯は色々変えてみる
・LINE(メール)だけのやり取りでも面接設定まで行える仕組みづくり
・面接日前日にはリマインド電話またはメール送信
・即面接、即採否決定の推奨
・履歴書不要でも面接をできるようにする
・オンライン面接の実施
これらができたとしても、応募者の選考前離脱は防げるものではありません。
全部できて、それでも応募離脱率が高い場合は改善は不可能だと言えます。
【まとめ】採用選考前の応募辞退を防ぐポイントはたくさんある
会社ができることはたくさんあります。
- できるだけ早い応募対応
- しつこく連絡をする
- 応募者への連絡は1回で完結させる
- 応募のハードルはできるだけ下げる
1人では大変なので、チームでフォローしてあげると効率的です。
また、正確な数値を把握するために採用管理システム(ATS)の導入をお勧めします。
各社からいろんなラインナップがあります。
「トルー」は比較的、安価で利用できるツールの1つです。
何に主軸を置くかで選択肢が変わりますので、比較してみてください。
・大切なのはどんなときも「応募者優先」の考え方
・人材サービス業界の平均値は面接実施率30~35%(2022年)
・面接実施率も入社率も数年間だけの推移を見れば悪くなっている
・応募辞退を防ぐために会社がすべきことはたくさんある
・応募辞退を防ぐためのポイントは、素早く・シンプルな応募対応
本日は以上です。