タウンワークの掲載プランの1つであるタウンワーク枠得について

求人募集でタウンワークを使う頻度が高いです。
でもやっぱり1回の掲載が高いですよね。
掲載金額を抑えるために有効な手法はありますか?

派遣会社で長い間、採用担当をしています。
タウンワークは毎週のように掲載していますので、参考にしてもらえればと思います。

本記事の内容
・タウンワーク枠得プランについて
・枠得プランの掲載金額
・枠得プランのメリット、デメリット

タウンワークについてかんたんにまとめてみました。

  • リクルートが発行する求人メディアの1つ
  • 求人誌の中では国内No.1(発行数・売上)のブランド力を誇る
  • 求人誌だけでなくネットメディアも展開している(タウンワークネット)

タウンワークは2024年1月にスタートした「indeed PLUS」では求人原稿の転載先の1つとなっています。

indeed PLUSにおける有料広告で出稿した場合、タウンワークネットに掲載されることがあるという意味です。

あくまでもAIの選択肢の1つですので、転載されないケースもあり得ます。

タウンワークにおける掲載プラン

タウンワークのインターネット版に掲載しようとした場合は、まずは求人誌に掲載してあげる必要があります。

求人誌に掲載すると自動的にネットに転載される形となっています。

それがすべての掲載プランのベースとなっています。

最近はネットからの流入が増えつつあるとは言っても、まだまだ誌面からの流入も多いのが現実です。

エリア特性やユーザーの年代層によるところも大きいです。日本国内すべてのエリアやすべての年代層に共通して言えることではありませんので注意が必要です。

リクルートメディアガイド(2023年4・5・6月版)によると、有料オプションはつぎの通りです。

なお、メディアガイドはリクルートの商品説明をするカタログのようなものです。

  1. サーチローテーション
  2. オウンドパック
  3. 社員強化プラン
  4. iプラス
  5. モバイルセット
  6. 2版・3版セット
  7. 枠得プラン
  8. タウンワーク周辺エリア向けプラン

そのなかで、本日は「⑦枠得プラン」にスポットを当てて書いた記事です。

タウンワーク枠得プランについて

どの業界でも職種でも、人材確保は共通の課題。ここ数年はずっと採用難の時代が続いています。

少子高齢化、労働人口の減少などの面で、採用難の時代はまだまだ続く、易化することはないと言われています。

とくにサービス業や多店舗運営をする会社などにおいては毎月採用しなければいけない人数もかなりの数に達します。

求人募集を展開すればするほど、広告経費も大きく膨らんでしまいます。

掲載課金プランのメディアであれば、掲載すればするほど広告経費がかさみます。
意味はもうお分かりですよね?

人材確保をよりローコストで行いたい支店の多い会社・多店舗経営の会社にとって、役に立つのがタウンワーク枠得プランです。

実際に、たくさん掲載しなければいけない会社がタウンワークに掲載した場合にどれくらいの金額がかかるのかを試算してみました。

【試算】タウンワーク求人誌(本誌)に掲載した場合

リクルートメディアガイドから価格表を抜粋しました。

タウンワーク東海エリア版のプラン表(原稿の大きさと掲載金額)
引用 冊子「リクルートの求人メディア(2023年10・11・12月)」

同じサイズの原稿であったとしても、都市圏は高く、地方圏は安い傾向にあります。

なお、今回はタウンワーク東海エリア版の価格表、A2サイズは名刺くらいの大きさの原稿です。

1回掲載あたりの金額は正規価格で(税込)¥39,600。

仮に勤務地が10拠点あって、すべて個別に掲載した場合は単純に10倍の(税込)¥396,000となります。

4回(4週間に渡って)掲載した場合、単純計算でさらに4倍、総合計金額は(税込)¥1,584,000まで膨れ上がります。

掲載金額
A2サイズの原稿を10拠点の勤務地に対して、4週間に渡って掲載し続けた場合の掲載金額
39,600円 × 10拠点 × 4回 =(税込)1,584,000円

【試算】タウンワーク枠得プラン(通常プラン)に掲載した場合

同じことをタウンワーク枠得プランで掲載した場合の試算をしてみます。

タウンワーク枠得プランのプラン表(原稿本数と掲載期間、掲載金額)
引用 冊子「リクルートの求人メディア(2023年10・11・12月)」

枠得プランは10原稿掲載すると、1ヶ月間掲載をしても(税込)¥49,500円のみしかかかりません。

誌面に掲載した場合は¥1,584,000、枠得プランだとたった¥49,500、2つの掲載プランには大きな差があります。

なんで同じタウンワークに掲載するだけで、これだけの金額差が生じるのか疑問に思われる人も多いはず。

次は金額以外の面で、どこに違いがあるのかを書かせていただきます。

タウンワーク枠得プランのメリット・デメリット

ここで、タウンワーク枠得プランのメリットとデメリットを比較してみました。

枠得プランのメリット
・広告費を大幅に抑えることが可能
・掲載期間中は案件の入れ替え・修正が何回でも可能
・掲載開始日・情報更新日は曜日で決められておらず、随時可能
枠得プランのデメリット
・掲載順位が低い(枠得通常プランは最下位表示)
・導入している会社が多く、目を惹くような原稿を作ることはほぼ不可能
・誌面への掲載がないので、誌面のみの読者層に対する機会損失が大きい
・原稿に写真を貼ることができないのでビジュアル面で目立つことがない
・indeedには基本的に転載されない
・即効性がない、大量採用にも不向き

たしかに掲載金額自体は安いのですが、安い価格なりの理由があることもきちんと理解しておくべきです。

ネット原稿においては、価格と表示順位は相関関係にあります。

  • 表示順位が上位になるほど価格が高い
  • 表示順位が下位になるほど価格が低い

表示順位が下がるほど、応募獲得の可能性も残念ながら下がってしまうのです。

タウンワーク枠得プランのメディアコンセプト

タウンワーク枠得プランにも、きちんとしたコンセプトが設定されています。

  • より低い広告経費で採用に繋げていくこと
  • グロス(全体)で考えて採用コストを下げていくこと

基本的にはこの2点が枠得プランのコンセプトだと言われています。

結果的には、どの案件でも採用できれば「採用」と捉えることには変わりがないという意識なのです。

  • たくさん掲載した原稿のいずれかで人材が採用できればOK!
  • 狙った本命の案件でなかったとしても、ほかの案件で採用ができればOK!

タウンワーク枠得プランは、あくまでも全体最適を考えたプランなのです。

【本記事のまとめ】タウンワーク枠得プランはあくまでも二次的なメディアとして利用すべき掲載プラン

人材が不足している案件や事業所で思ったように採用ができないことは、実務的にはいくらでもあるもの。

予算不足で単発的な掲載を、不定期で繰り返すのであれば常に、何らかの形で掲載しておく方が成果が出やすかったりします。

そういった場合にはタウンワーク枠得プランがオススメです。

活用方法については別記事に書かせていただきました。

タウンワーク枠得プランの基本的な活用方法について

先ほど、メディアコンセプトの中でも触れましたが、タウンワーク枠得プランはあくまでも補助的な手段として使うべきものです。

そのため会社の規模感にもよりますが、メインの手法として使用するプランとしてはオススメしません。

あくまでも気長なスタンスで使うのがタウンワーク枠得プランですが、運用面で気を付けるべき点があります。

枠得プランの運用で気を付けること
・案件構成について(応募獲得しにくい案件と応募獲得しやすい案件の比率対比)
・応募が獲得できなていない案件の入れ替え
・うまく案件コピーをして応募の動線を増やす(職種軸、職種名をそれぞれ変える)
・募集案件数と契約枠数の設定

タウンワーク枠得プランを使った掲載をするにはリクルートの代理店を経由する必要があります。

僕がオススメするリクルートの代理店は名古屋に本社があるアドバです。

リクルートメディアだけでなく、indeedなどのクリック広告運用にも強みがあったり、それぞれチームに分かれているのできめ細かなフォローをしてもらえます。

本記事の内容(もう一度)
・タウンワーク枠得プランについて
・枠得プランの掲載金額
・枠得プランのメリット、デメリット
本記事のまとめ
・枠得プランの最大の魅力は1案件あたりの掲載金額の低さ
・コンセプトを考えるとあくまでも補助的な手段の求人サイトとして使うべき
・枠得プランに掲載している全案件をグロスで見て、どこかで採用できればいいと考えるプラン
・掲載金額は契約期間・契約案件数によって変わる
・案件の変更が自由にできることは大きなメリット、掲載順位の低さは最大のデメリット

本日は以上です。

スポンサー広告