LINEキャリアというツールがあると聞きました。どんなツールなのか教えてください。
アドバイスさせていただきます。
・LINEと関係ってあるの?
・LINEの求人サービスには他も含めてどんなものがあるの?
メール・通話アプリのLINEは最近いろいろなサービスを始めています。
日ごろLINEを使っていると、金融系のサービス広告は表示される頻度が高いので、LINEとしても力を入れているのかもしれません。
本日はLINEが提供する求人系のサービスについて見比べてみます。
ビジネスへの持って行き方が上手だなと感じる人も多いはず。
簡単に書かせていただきます。
LINEの求人募集サービス
・LINEバイト
・LINEキャリア
それぞれ想定している求職者層が違うので、うまく住み分けできています。
- LINEスキマニ(単発アルバイト希望者)
- LINEバイト(アルバイト希望者)
- LINEキャリア(レギュラーワーク希望者)
簡単に書くとこのようになります。
対象については、あくまでも目安ですので全部がこれに当てはまるわけではありません。
一般的な求人サイトでもそうですが、メインとなる対象をあまり気にせず募集広告を出すことは実務的によくある話です。
LINEスキマニについては過去記事にも書かせていただきました。
お時間のある方はお読みください。
LINEキャリア
3つのなかでも、本日はLINEキャリアについて記事を書かせていただきます。
LINEキャリアのオフィシャルサイトは見つけられませんでした。
- ニュース記事はこちら(2019.9.13)
- サービスの概要が書かれたページは、2023.8.11現在、403エラーとなっています。
LINEキャリアはLINEのHRサービスではありますが、正直engage色の濃いサービスです。
LINEキャリアもengageも運営しているのはエン・ジャパンです。
【LINEキャリア】はエン・ジャパンが運営する日本最大級の転職・求人情報サイト。
引用 LINEキャリア
このようにも書かれています。
LINEキャリアの特徴
LINEキャリアにはほかのサービスにはないメリットがあります。
・アプリケーションユーザーは全国各地に広がっている
・LINEキャリア自体の登録者は1,450万人を超える
次に採用ターゲットを見てみます。
社員区分 | 掲載件数 | シェア率 |
正社員 | 16,788 | 84.9% |
契約社員 | 1,468 | 7.4% |
派遣・紹介派遣 | 5 | – |
アルバイト・パート | 1,508 | 7.6% |
業務委託 | 4 | – |
そのほか | 0 | – |
合計 | 19,773 |
社員区分 | 掲載件数 | シェア率 |
正社員 | 213,011 | 79.6% |
契約社員 | 23,000 | 8.5% |
派遣・紹介派遣 | 6 | – |
アルバイト・パート | 31,542 | 11.8% |
業務委託 | 37 | – |
そのほか | 0 | – |
合計 | 267,596 |
フルタイム案件(正社員・契約社員)の占める割合は、愛知県92%・東京都88%です。
とくに正社員案件の比率が高く、ほかの雇用区分とは比較になりません。
掲載や利用の1つの目安にしてください。
・専門サービス系(医療、福祉、教育、その他)
・専門職系(コンサルタント、金融、不動産)
・クリエイティブ系
・エンジニア系(IT・Web・ゲーム・通信)
・技術系(電気、電子、機械)
・技術系(建築、土木)
・技術系(医薬、化学、素材、食品)
・施設・設備管理、技能工、運輸・物流系
・公務員、団体職員、その他
軸は10本です。
言葉だけで判断すると、求人サイトのなかでも人気の事務職や人材サービスの会社が大半を占める製造職はどの軸を設定するのか悩みます。
サイト分析
SimilarWebでサイトの実力をチェックしてみました。
1ヶ月の訪問数は13,685となっています。
LINEユーザー数(8,600万)、LINEキャリア登録数(1,300万)とは少しかけ離れています。
流入デバイスの97%はスマホからというのは納得できる数値です。
サイトの回遊については4ページとまずまずです。
直帰率は正確なデータではない可能性が高く、SimilarWebの弱さが出ているかもしれません。
LINEキャリアへの掲載
LINEキャリアに仕事情報を掲載するにはengageを活用すればいいです。
engageについての説明は過去記事をお読みください。
仕事への応募時に出てくる申し込みページはengageです。
営業案内にも書かれています。
現在のところ、engage以外の掲載方法はありません。
engageは採用管理ATSとしても使えるのでアカウントを作っておく意味は十分あります。
もともとengageに載せなければLINEキャリアにも掲載されなかったことも加味すると、サイトの存在意義が薄かったのかもしれません。
【まとめ】LINEのバックボーンが魅力的
やはりLINEという大きなバックボーンがあるのは魅力的です。
LINEキャリアに掲載するにはengageでの案件の登録・公開が必須条件となり手間がかかります。
ただ、engageに登録さえしてしまえば、相乗効果が得られる可能性は高いです。
まだまだユーザーからの認知という点では不十分です。
メール・通話アプリのLINEは利用者層も多くメリットも大きいですが、本来の利用目的がメールや通話です。
LINEキャリアをメインの採用ツールとして使うのは貧弱ですが、サブの採用手法として活用すべきです。
2023.8月時点ではLINEキャリアのサイト閲覧はできない状況となっています。
事実上のサービス終了と見て問題ありません。
・LINEキャリアのユーザー認知という点ではまだまだ不十分
・LINEキャリアへの仕事掲載はengage経由で行う
・LINEキャリアは無料で活用ができるのでサブ的な採用手法として活用すべき
・2023.8月時点ではサイト閲覧ができない状況(403エラー)となっている
本日は以上です。