【転職しやすいはウソ?】転職エージェントの裏側を忘れるな!

私は転職サイトにも転職エージェントにも登録しています。
ダイレクトメールを通じて、転職の誘いをたくさん受けます。
私には転職市場の価値があるってことですか?

誘いを受けるということは、価値があると言えます。
ただし、大事なことをお忘れではありませんか?

本記事の内容
✅転職したほうがいいというアドバイスは事実なの?
✅転職エージェントとの関係性はどう築いたらいいの?
✅自分には転職市場の価値があるの?
✅転職エージェントから誘いがあるということは容易に転職できるということなの?

転職エージェントのサイトを見ていると、あたかも転職を勧められているような感じがします。

また、あたかも簡単に転職できそうなイメージを植え付けられることも多いです。

  • 自分に合った仕事を見つけるべきではないですか?
  • 仕事はたくさんあるのに、現職で大丈夫?
  • 良い待遇で、働きやすい職場環境で働きませんか?
  • やりたい仕事をしていますか?
  • 今の会社で満足していますか?

誰もが、そんなフレーズを聞けば勘違いを起こしてしまってもおかしくありません。

現在の転職市場をきちんと見ることはとても大切

本記事の初稿をした2022年12月時点では、まだまだコロナ禍ではあったものの、各企業における採用活動は活発に行われていました。

2023年10月、2025年4月に記事リライトしましたが、リライト時点でも状況は変わっていません。

労働者人口の減少も相まって、会社にとっては求人難の状況が続いています。

どんな業界であっても、人材不足感が相当強く
いろいろな対策が求められていると言えます。

裏返して言えば、求職者にとっては依然として有利な状況が続いています。

今後も、その状況は変わらないと言えるでしょう。

求職者に有利な状況とは?
・募集している会社が多いため、仕事を好きなように選ぶことができる
・各社が人の抱え込みをしたいので、待遇や福利厚生の面が以前と比べて大幅に改善されている
・以前、唱えられていた「転職は35才限界説」ではなくなり、上限年齢が上がりつつある

総じて言えば、ある程度の年齢に達していても転職しやすい時期になったと言えます。

そういった意味では、先ほどの転職エージェントからのアドバイスも全くの間違いとは言い切れません。

転職エージェントの甘言をすべて鵜呑みにするのは危険

日ごろから全幅の信頼を置いている転職エージェントやキャリアアドバイザーであれば話は別ですが、言われることをすべて鵜呑みにするのは危険です。

転職エージェントの評価基準は、どれだけ転職希望者を転職成功に導けるかという点です。

紹介先企業に採用してもらった人の数で報酬が入る仕組みです。

転職決定者の理論(想定)年収の1/3が、紹介先企業から転職エージェントに対して支払われる報酬額です。

ここ最近は、想定年収も上がっていますし、エージェントが
1人採用につき得られる報酬は上がってきていると言えますね!

そのため、転職エージェントにとっては、

  • どれだけ多くの転職希望者に登録してもらえるか?
  • どれだけ多くの転職希望者を募集企業に紹介できるか?
  • 1名でも多くの紹介者を採用内定から入社に繋げることができるか?

これらの点がとても大切になります。

悪意ある言い方をすれば、「転職希望者は転職エージェントにとっての商品に過ぎない」のです。

だから、採用基準に届いていない転職希望者であったとしても、多少なら無理してでも紹介するのです。

だから、転職に迷っている人の抱え込みを積極的に行うのです。

転職先は理想をかなえてくれる「理想郷」という良いイメージを植え付けるのです。

一部の人は結果的に「転職成功」するのですが、転職希望者全員が成功するわけではありません。

とくに、いったん現職を退職したあとで、転職エージェントを通じて採用試験を受けることになる人はとくに要注意です。

転職エージェントは最終的な責任を取ってくれるものではないということをきちんと認識したうえで利用すべきです。彼らにとっては、転職希望者の入社がゴール地点であって、入社をスタート地点と捉えている転職希望者とは着地点が違うのです。転職希望者のゴール地点は、入社後の待遇・仕事に対してのやりがい・総合的な満足度など人により異なるものです。

転職エージェントを通じても採用に結びつく確率が低い人

転職エージェントを通じて応募をしたとしても、採用に結びつきにくいタイプはあります。

転職エージェントを通じても採用に結びつきにくいタイプ
・転職回数が極端に多い人(目安としては30才で5社以上の経験になると赤信号)
・現時点で年齢が40歳以上
・全くの異業種への応募を繰り返している人
・企業名や企業規模だけを最優先にして応募先を決めている人

特に、転職回数を多く重ねている人の場合は、応募先の企業でも警戒されることが多いもの。

終身雇用を堅持する風潮が少しずつ弱くなり、転職がだんだん受け入れられるようにはなってきました。

とは言え、転職経験が多すぎると懸念材料が多く、選考の土台にすら上がれないこともあります。

たとえ、それがブラックな労働条件・待遇などからの脱却のための「やむを得ない転職」であったとしてもです。

もちろん、期間限定のプロジェクトなどを歴任しているような特別なスキルの持ち主も一定数はいます。

でも、ほとんどの人はそうではないものです。

✅仕事が合わないから辞める

✅給与待遇面で不満があるから辞める

✅違う仕事をすることでキャリアアップにつながると考えているから辞める

そういった方が大半を占めるのが実態なのです。

年齢が高い、経験がないなどよりも、転職回数は皆さんが思っている以上に、重要な要素を占めるのです。

だから面接のときには、過去の退職理由を聞くのです。
自分の会社に入社しても、辞めてしまうリスクが高いか低いかを
面接のときに判断するのです。

【本記事のまとめ】転職エージェントが甘言で転職を勧める場合にはより客観的な視点で判断すべき

最近は、転職サイトだけに限らず、いろいろなところで「転職」が正とされる風潮にあります。

会社や仕事が自分に合わなければ、退職は仕方ないと考える人は多いようですね。
我慢したり、無理して働いたって、本当に得るものはないのでしょうか?

ただ、転職がその人にとって正解だったかなんてことは、もっと先にならないと分からないもの。

時間を重ねたとしても、分からないことだって多々あります。

ましてや、本人ではない第三者にとって、そんなことは分かるはずもありません。

✅今は転職しやすい状況です

✅転職してより充実した人生を

といった甘言ともいえるキャッチフレーズだけで安易に転職を決めるようなことだけは避けたいものです。

本記事の内容(もう一度)
✅転職したほうがいいというアドバイスは事実なの?
✅転職エージェントとの関係性はどう築いたらいいの?
✅自分には転職市場の価値があるの?
✅転職エージェントから誘いがあるということは容易に転職できるということなの?
本記事のまとめ
・最近は転職しやすい状況であることは間違いない事実(人材不足に対する懸念も影響)
・転職しやすい状況であっても、転職回数が極端に多いと受け入れてもらえないことも多い
・転職エージェントは基本的に転職を勧めたり、促してくるもの
・転職エージェントは転職希望者の入社がゴール目標、転職希望者はもっと先にゴール目標があるもの
・転職しやすいという甘言だけで、転職エージェントに乗っかるのは非常に危険な判断とも言える
・転職については常に客観的な目で判断するべき

本日は以上です。

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