人口の少ないエリアでの求人募集はindeedでも難しい

indeedって求人募集には欠かせない存在ですよね。
そんなindeedでも難しいことってあるんですか?

indeedはネットメディアなのでネットの弱さが出る場面はありますよね。

本記事の内容
・indeedは優れた求人メディア?
・indeedの運用
・indeedにも苦手とすることがある

最近、indeedを活用した採用がトレンドになっていますが知名度やユーザー数から言っても当然の結果かもしれません。

というよりは採用に欠かせない存在になっており、あえてindeedを外して求人募集をする会社は少ないはず。

何かの求人サイトに掲載しても結局、indeedと繋がっており、転載されるのも原因の1つです。

僕自身も、indeedに対してそれなりに金額を投下しています。

今回は有料掲載を5回行った結果から、なんとなく分かってきたことを記事にさせて頂きました。

これからindeedの運用をスタートする方は安心していただければと思います。

採用管理システムとindeedの連携

採用管理システム(ATS)で作成した求人案件をindeed上で公開しています。

それらの中の一部の案件を個別にindeedの有料広告として出稿したのが今回の取り組みの前提です。

出稿の予算総額は案件ごとに変えていますが、だいたい1本につき20万円くらいの運用費を目安にしています。

Indeed社にデータフィード送信している案件に対する有料課金

本記事では、indeedに有料出稿した募集案件のことを「indeedスペシャル」と呼んでいます

indeedスペシャルで運用した案件

indeedスペシャルの案件をそれぞれ見てみます。

所在地に関しては、便宜上すべて「***市」と表記させてもらいます。

正確な数値については社外秘となる情報のため、だいたいの数値を書かせてもらいます。

用語の意味
専門的な用語としては、
・IMP(表示回数)
・CPC(クリック単価)
この2つを抑えておけば本記事は十分理解ができます

そのほかの用語については過去記事をお読みください。

採用に関する用語解説【五十音順】

愛知県A市での製造スタッフ

募集案件のポイント
・就業場所は愛知県A市
・2交替シフト
・仕事内容は製造スタッフ
・A市は工業地帯で大手メーカーが多く存在するエリア、好条件の求人が他にも目立つ
・2021年4月中旬から、80,000円の予算でスタートして、2週間で消化してしまった
・スタートして2週間での消化はほぼ想定通りとも言える
A市の人口約15万人
A市での募集に対するindeed掲載案件数14万件
人口1人あたり募集案件数0.9案件
運用費合計  80,000円  
IMP3,600回
クリック数330回
平均CPC250円
応募2件
応募単価40,000円
2021.6.29時点の運用データ

愛知県B市での製造スタッフ

ポイント
・就業場所は愛知県B市
・昼固定シフト
・仕事内容は製造スタッフ
・B市は交通機関が便利で各地へのアクセスも抜群に良い、そのため働く人が周辺エリアに流れやすく、採用が難しい
・2021年4月中旬から、160,000円の運用費用でスタートして、あと数千円残っていますが、運用費はほぼ消化
・4週間での消化予定に対して、消化まで10週近くかかった
B市の人口約31万人
B市での募集に対するindeed掲載案件数16万件
人口1人あたり募集案件数0.5案件
運用費合計  160,000円  
IMP11,000回
クリック数550回
平均CPC290円
応募4件
応募単価40,000円
2021.6.29時点の運用データ

愛知県C市での製造スタッフ

ポイント
・就業場所は愛知県C市
・2交替シフト
・仕事内容は製造スタッフ
・C市は郊外エリアですが大手の工場もあり、人口の割には募集案件が多く採用が難しいエリア
・2021年3月下旬から、200,000円の運用費用で2回運用
・1回目は6週間での消化予定に対して、ほぼスケジュールどおり
・2回目は内容を大幅に変更。6週間の予定に対して、6週経過時点で200,000円のうち150,000円の消化
C市の人口約5万人
C市での募集に対するindeed掲載案件数14万件
人口1人あたり募集案件数2.8案件
運用費合計  400,000円  
IMP23,000回
クリック数1,000回
平均CPC350円
応募8件
応募単価50,000円
2021.6.29時点の運用データ

岐阜県D市での製造スタッフ

ポイント
・就業場所は岐阜県D市
・2交替シフト
・仕事内容は製造スタッフ
・D市は山間部エリアだが、大手工場もあるので人口の割には案件が多く、採用が難しいエリアと言える
・2021年5月下旬から、200,000円の運用費用でスタート
・4週間での消化予定だったものの、4週経過時点で半分の100,000円のみ消化
D市の人口約4万人
D市での募集に対するindeed掲載案件数1万6000件
人口1人あたり募集案件数0.4案件
運用費合計  200,000円  
IMP3,500回
クリック数200回
平均CPC550円
応募0件
応募単価×××円
2021.6.29時点の運用データ

岐阜県E市での製造スタッフ

ポイント
・就業場所は岐阜県E市
・3交替シフト
・仕事内容は製造スタッフ
・E市は山間部で、工場も点在しているエリアなので、採用が難しいエリアと言える
・2021年5月下旬から、200,000円の運用費用でスタート
・4週間での消化予定だったものの、4週経過時点で80,000円残した状態
E市の人口約9万人
E市での募集に対するindeed掲載案件数4万6000件
人口1人あたり募集案件数0.2案件
運用費合計  200,000円  
IMP5,500回
クリック数200回
平均CPC580円
応募1件
応募単価200,000円
2021.6.29時点の運用データ

各案件の結果まとめ

各案件の結果をまとめてみました。

indeed案件は、そのエリアで仕事検索をかけたときに結果として表示された案件数です
A市の人口15万
 indeed掲載案件 14万
IMP0.4万
クリック数330
応募2
2021.6.29時点の運用データ
D市の人口4万
 indeed掲載案件 1.6万
IMP3,500
クリック数200
応募0
2021.6.29時点の運用データ
B市の人口31万
 indeed掲載案件 16万
IMP1.1万
クリック数550
応募4
2021.6.29時点の運用データ
E市の人口9万
 indeed掲載案件 4.6万
IMP5,500
クリック数200
応募1
2021.6.29時点の運用データ
C市の人口5万
 indeed掲載案件 14万
IMP2.3万
クリック数1,000
応募8
2021.6.29時点の運用データ

平均値を算出してみました。

人口13万人
indeed掲載案件10万件
IMP(表示回数)9,300回
クリック数450回
応募3件
5案件の平均値

人口、indeed掲載案件ともに10万を下回る案件は少し厳しい結果が出ていると言えます。

とくにindeed掲載案件が5万件を切ってしまうエリアは、募集している会社も、このエリアで働きたいという人も少ないと言えます。

表示回数が一定数あっても応募が得られない場合は、原稿改善をすることがセオリーと言えます。

表示回数が少ない場合は、原稿の本数を増やしたり、運用費を増やすことがセオリーと言えます。

一般の求人メディア以上にPDCA運用が大切になるのがindeedや求人ボックスなどの広告運用型サイトの特徴です。

【本記事のまとめ】求人メディアのネット化が進んでも人口の少ないエリアでは採用が難しい

最近は求人メディアのネット化が進んでいます。

募集する側も、求職者側もネットメディアを好んで使う傾向にあります。

とはいえ、求人サイトに掲載したからといって十分な効果が得られるわけでもありません。

今回の検証で分かったのは、人口が少ないエリアは求人誌の発行が少ないだけでなく、ネットメディアもあまり有効な手段にはなれないということでした。

indeedの有料広告枠で運用した5案件の結果の通り、indeedを使っても応募が獲得できないケースもあるのです。

3点の要因があると考えるのが一般的です。

  1. そもそも人が少ないので募集をしていても見る人が少ない
  2. そこのエリアで働く人自体が少ない
  3. 近隣エリアからの労働力人口の流入も少ない(わざわざそこに仕事しにくる人が少ない)

人口の少ないエリアで採用したい場合は、採用ターゲットを広げるか、居住場所を確保した上で遠方から人材確保するしかありません。

そのエリアだけで採用を完結することは非常にハードルが高いです。

採用の難しいエリアでのindeedを使った求人募集については、indeed正規代理店のノウハウが必要不可欠、一度運用方針だけでも話を聞いてみるといいです。

本記事の内容(もう一度)
・indeedは優れた求人メディア?
・indeedの運用
・indeedにも苦手とすることがある
本記事のまとめ
・人口が少なく、案件も少ないエリアはindeedの有料広告枠を使っても採用をうまく進めることができない
・人口が5万を下回るエリアでのネット募集はさらに厳しいものがある
・人口の少ないエリアはindeedの掲載案件すら満足にクリックしてもらえない結果となった
・indeedは現在の有効な求人メディアの1つだが、それでも万能とは限らない
・打ち手がない場合は採用ターゲットを広げるか、遠方から採用者を連れてくることが有効な効果策でしかない

本日は以上です。

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