産業雇用安定センターってどんなところなの?
なんとなくですがハローワークとよく似ていませんか?
採用担当者という立場上、少しだけつながりがあります。
かんたんに解説させていただきます!
・活動内容について
・人材募集における期待値
結論から言うと、ハローワークとは少し性質が異なります。
人材を採用したいと考えていても、なかなか順調に進んでいない会社はかなり多いはず。
求人市況としては当然のことですが、採用したいと考えている会社が多ければ多いほど採用には苦戦するもの。
採用したいと考えているライバルが増えるからです。
本日は、一般の求人メディアでもなく、ハローワークでもない、少し違った募集経路を紹介させていただきます。
産業雇用安定センターについて
正式名称はそのまま、「(公益財団法人)産業雇用安定センター」です。
本部の所在地は東京都江東区亀戸2丁目18番10号 住友生命亀戸駅前ビルです。
事務所は基本的に各都道府県に1つですが、場所によっては同一県内に2つの事務所が併存するところもあります。
またキャリア人材バンクとして、東京・愛知・大阪の3つの拠点を設けています。(各センターの所在地はこちら)
事業内容としては求人採用に関する業務をおこなっています。
- 事業主や企業に対しての業務
再就職・出向などにより人材の活用をご検討されている事業主・企業の皆様に対して、専任コンサルタントによるきめ細やかなご相談・アドバイスをはじめとした、さまざまなサービスを提供しています。
引用 産業雇用安定センター公式HP
- 求職者に対しての業務
企業(事業主)を通じて出向・移籍支援サービスの利用の申し込みがあった求職者に対して、専任のスタッフが再就職の支援をいたします。
引用 産業雇用安定センター公式HP
- キャリア人材バンク業務
「生涯現役社会の実現に向けて」働く意欲のある高年齢者が、長年培ってきた知識と経験を生かし、年齢に関わりなく活躍し続けることができる 「生涯現役社会」を実現することが重要になっています。当センターでは、60歳以上の高年齢者の方を対象に、キャリア人材バンクとして支援いたします。
引用 産業雇用安定センター公式HP
産業雇用センターへの求人票の提出
今回は会社における募集の一環としての記事になりますので、求人募集方法についても書かせていただきます。
ハローワークの求人票と同様に、詳細を書かなければいけないので手間がかかります。
所定の様式はこのようになっています。
前半は企業情報を書くスペースです。
つづいて募集内容の詳細を書くスペースです。
なお、ハローワークの求人票については別の記事に書かせていただきました。
人材募集における課題点
人材を募集する会社側から見ると、産業雇用安定センターを通じた募集だけを行うのは少し厳しい印象です。
理由としては、求人件数に対して求職者数が少ないから。
2019年(求職者15,675人に対して、求人案件111,421件)
2018年(求職者13,853人に対して、求人件数104,732件
これらのデータを求人倍率で換算してみました。(1人あたりの求人件数)
2019年(7.1件)
2018年(7.5件)
求職者1人に対しての求人件数が多すぎます。
もちろん求職者にとっては好ましい状況ではありますが、求人企業にとっては厳しいです。
リライト(2024.2.6)の時点で最新のデータも掲示されていました。
2021年(7.2倍)
2020年(5.4倍)
2019年(7.1倍)
2018年(7.5倍)
【本記事のまとめ】産業雇用安定センターへの求人登録はしておいたほうがいい
求人活動のいちばんの基本は「幅広い手法を使った母集団形成」です。
それは求人誌を使っていても、求人サイトを使っていても、ほかの経路であっても同じことが言えます。
産業雇用安定センターは、基本的にはハローワークと同じような公的な機関と考えておけばいいです。
無料で活用ができるので、母集団形成の一環として活用してみてはいかがでしょうか。
所定フォーマットの入力に億劫になりますが、ハローワーク求人票と酷似していますので、そんなに手間はかからないはずです。
産業雇用安定センターとハローワークの違いについては詳しく別記事で書かせていただきます。
・活動内容について
・人材募集における期待値
・会社への支援同様に、求職者への支援も行っている
・無料で活用することができる
・ハローワークではないものの、公的な機関に等しいものとして活用できる
・センターにおける求人倍率は高く、センターだけに依存するのは厳しい
本日は以上です。