求人募集をしたいと考えています。何からすべきですか?
大企業ではないので、厳しい結果になると覚悟しています。
アドバイスさせていただきます。
・求人募集のために何からしたらいいの?
・人が集まりやすい方法ってあるの?
・人が集まらない場合はどうしたらいいの?
結論から言ってしまえば、ここ数年「採用」は非常に難しい課題だと言えます。
そして、今後はもっと難しくなるとも言われています。
人材不足による弊害も出ていますが、何をすべきかを日ごろ派遣会社で採用に関わる仕事をしている立場から書かせていただきます。
なぜ「採用」が難しいのか
結論を単純に言ってしまえば、「人材がいないから」。
そもそも働き手と言える「労働人口」が年々減少しています。
働ける人の数が減っているということです。
豊富な資金力を持つ大手企業であれば、求人募集にお金をかけることが可能です。
大企業は労働者に対しても手厚い待遇が用意することが可能なので、中小企業ほど人不足感を感じていなかったり、危機感を持っていないケースもあります。
ただし、中小企業はマイナスの深刻なスパイラルに陥っていることも多いです。
- 人がいない
- 求人募集をしても集まらない
- 既存スタッフにさらなる負荷がかかる
- 既存スタッフが嫌気が差して退職してしまう
- 求人募集をしても依然集まらない
- 求人募集をする資金的な余力がない
- 最悪の場合、倒産や廃業に繋がってしまう
これらのスパイラルです。
中小企業が求人募集するときのポイント(求人メディア編)
中小企業の場合は求人募集に対してお金を満足に投下できないことが多いです。
基本の掲載料が無料のものをうまく活用する必要があります。
サイトごとに初回は企業登録をしなければいけないものばかりです。
とはいっても、求職者登録のような大変さ、煩わしさは企業登録にはありません。
ただ、求人原稿の作成には手間がかかります。
時間を取りつつ、求人原稿の充実化を図りたいものです。
今までと同じ層の人材を集めて、採用するだけでは、今までと同じように人材を確保することが非常に困難です。
大企業ではなかなか採用に結びつきにくい、採用することができない層の人材を、あえて採っていく必要があります。
- パートスタッフ
- アルバイトスタッフ
- 外国人スタッフ
- 高齢スタッフ
これ以外に人材のソースはありません。
できていなかった層に対して今後は働きかけていきましょう。
使用する求人メディアには、それぞれ特性があります。
求人原稿の作成時のポイント
それぞれの層にあった求人メディアの選定以外にも大切なポイントがそれぞれあります。
パートスタッフ採用におけるキーポイントは、「時間・曜日・休日」です。
・勤務曜日の融通が利くかどうか(週2~3日程度の勤務ができるか)
・応募者の自宅から近いかどうか
・急な休みに対応ができるかどうか
・交通費の支給があるかどうか
アルバイトスタッフ採用におけるキーポイントは、パート同様に「時間・曜日・休日」です。
・勤務曜日の融通が利くかどうか(週2~3日程度の勤務ができるか)
・高い時給かどうか
・交通費の支給があるかどうか
外国人スタッフ採用におけるキーポイントは、メディアではなく「受け入れ側の努力」です。
メディアの選定や募集待遇は、二の次です。
・日本語の読み書きができないとしてもらえない仕事かどうか
・異文化のスタッフが入社してきたときに困らないか
高齢スタッフ採用におけるキーポイントは、外国人スタッフ同様に「受け入れ側の努力」です。
・勤務曜日の融通が利くかどうか
・仕事の切り分けができるかどうか
会社の規模や職種などによって、年齢だけでエントリーが断られるケースも多いです。
残念ながら国籍だけで断られるケースもあるといった体験談も聞きます。
外国人スタッフや高齢スタッフはそういった点では共通項目です。
そこが採用できるなら、人材不足解消の大きな一手になると言えます。
【まとめ】取り組むべきことは適切なメディア選定と求人募集の内容
求人メディアには運営者が想定している大きなターゲット像があります。
アルバイトだったり、正社員だったり、主婦だったり、シニアだったり。
会社側もそのターゲットに合わせた募集広告を、適切なメディアに出稿するものです。
これは「求人募集が上手くいかない」という悩みを抱えている採用部門が、案外できていなかったりすることです。
きちんと採用したいターゲット像を明確にして、求人メディア選定を行いましょう。
そして、次に行うべきこととしては求人募集内容の見直しです。
例えば、週5日・1日8時間のフルタイム案件で主婦層を採用したいと言っても結果は見えています。
仕事内容や時間の切り分けができないかを再考する必要があります。
募集してくる求職者の層に見合った募集条件に変更することで、より応募数の確保や応募離脱の低減につなげることが可能です。
・採用が難しい理由は単純に人材がいないから
・人材がいない場合は採用するターゲットを広げる、社内の業務改革が早急に求められる
・採用するターゲットを広げるとは具体的に、①パート・アルバイト、②外国人、③高齢者のことを指す
・外国人スタッフ、高齢スタッフの採用が難なくできる会社は人材不足の課題に対して1歩リードしていると言える
本日は以上です。