自衛隊援護協会という組織があるみたいですね。どんな組織なんですか?名前からなんとなく想像は付くのですが…
アドバイスさせていただきます。
・どんな人が利用する組織なの?
・求人活動に活用できるって本当なの?
・会社側はどうやって接点を持てばいいの?
採用活動において母集団を形成する仕事は本当に大変で、かなりの経費もかかるもの。
また、いろいろな会社が苦労をしている問題でもあります。
お金をかければいい人材が採用できるということでもありませんが、ある程度は相関関係があるのも事実。
認知度が高いとは言えませんが、すこし変わった母集団形成の方法について記事を書きます。
それは、「自衛隊援護協会」という組織です。
すでに活用している会社もあるかもしれません。
自衛隊援護協会について
自衛隊援護協会は一般財団法人にあたります。
公式リーフレットに説明が書かれています。
(一財)自衛隊援護協会は、厚生労働大臣の許可を受けて、退職自衛官の再就職に関する援護業務を実施するとともに、防衛行政の効率的な推進に貢献し、もって我が国の防衛基盤の育成強化に寄与することを目的とした非営利型法人です。
(一財)自衛隊援護協会は、本部及び札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡の7支部があり、各支部は「退職自衛官無料職業紹介所」として自衛隊の就職援護機関、職業安定機関と密接な連携をとり、退職自衛官に対し企業等への職業紹介を実施しています。
引用 人材ガイド 退職自衛官の雇用ガイド(2020)
自衛隊を退官された方に対する就職あっせん(援護)を行うのが自衛隊援護協会です。
募集する会社は、自衛隊援護協会に求人票を提出して、応募者があれば採用選考を行うことになります。
母集団の形成方法の1つとして活用できるということです。
求人票の対象者について
大前提にあるのは「退官する自衛官」です。
退官自衛官とは言っても、2種類のグループに分けられます。
- 定年退職者(幹部・准尉・曹)
- 任期満了の退職予定者(士)
定年退職を迎えた自衛官は基本的には53歳以上、任期制の自衛官は大半が20代です。
リーフレット(2020年版)によると、定年退職者は約2,300名、任期満了者は約3,000名です。
全国での人数なので、各ブロックとしてはあまり大きな母集団ではないと言えます。
それでも貴重なソースであることには変わりありません。
自衛官なので、やはり規律重視というイメージが先行します。
リーフレットにも記載がありました。
- 幹部(リーダーシップを身に付けた管理者)
- 准尉・曹(実行力ある現場監督)
- 士(規律正しい実行者)
・「幹部」は役員~部長クラス
・「准尉・曹」は課長~主任クラス
・「士」は責任者~一般職クラス
所有資格も、現業系(クレーン・危険物取扱など)からオフィス系(社労士・簿記など)までさまざまです
求人票の提出方法
求人票は援護協会の書式になります。
トップ画面から、「求人のお申込み」を選びます。
エクセルのシートに入力をして、
いずれかの方法で提出をします。
申込先は事業所のエリアごとに管轄が決まっていますので、間違えないように気を付けて下さい。
ダウンロードするデータはエリアごとにURLが異なります。
きちんと提出先のデータをダウンロードするように注意してください。
なお、サンプルは手書きで作られたのです。
入力形式に決まりはありませんが、複数枚の提出であればエクセルで入力した方が手間が省けます。
【まとめ】母集団形成する手段の1つとして候補に入れておくべき自衛隊援護協会
自衛隊援護協会に対して求人票を出すこと自体は無料でできます。
最近はコロナウイルス感染拡大のために満足に開催できていませんが、合同企業説明会も定期的に開催されています。
母集団形成の1つの方法として検討してみるのも良いです。
最近はインターネットを活用した母集団形成を行うケースの方が圧倒的に多くなりがちです。
少し違った手法で、公的機関のサービスを使ってみても全然損はありません。
・退官する自衛官は2グループ(定年、任期満了)に分けられる
・規律の正しさ、即戦力を持ち備えた対象者がいることを会社へのメリットとして打ち出している
・求人票の公開は無料で行うことが可能
本日は以上です。