各大学と連携しているアルバイト求人サイト【バイトネット】

職場の人手が足らなくなってきました。
夕方からの時間帯なので学生アルバイトで十分なんですが、募集する方法はなにがありますか?

アドバイスさせていただきます。

この記事の内容
 ・アルバイトで大学生を中心に採用する方法はあるの?
 ・サイトを利用する注意点はあるの?
 ・バイトネットを使うときに考えるべきことはあるの?

今から20年近く前、僕が大学生のころは大学構内に手書きの掲示板があって、そのなかにアルバイト募集コーナーがありました。

母校の富山大学は、大学生協の売店の出入り口のすぐ横でした。

賃貸アパートの斡旋紹介もそこに貼ってあり、在学中は見る機会が多かったです。

今回、大学生のアルバイト募集についてリサーチする機会があったので、記事に書かせていただきました。

あくまでも大学生に特化した募集方法です。

募集方法が大きく変化した

最近はいろんなところでネット化が進んでいます。

講義の出欠をスマートフォンで取ったり、講義をオンラインで行ったり、タブレットを使った講義だったり、時代は大きく変わってしまいました。

僕が学生のころのアルバイト募集は手書きで紙に書かれたものが掲示板に貼ってありました。

学内に貼ってあるものなので、仕事内容や勤務時間によっては掲示できないアルバイトもありました。

過度な重労働だったり、身体に危険の及ぶもの、また風俗業(ナイトワークだけに限らず、パチンコ店などの風俗業も含む)は大学内の掲示板には掲示できない制度でした。

インターネットでの募集は新卒採用向けのリクナビ、マイナビで始まったばかりといった感じでした。

最近は少し勝手が違うようです。

学内でのアルバイト募集について(2023年)

学校によって取り扱いが異なりますので、2つの大学で見比べてみます。

富山大学のケース

僕の母校の富山大学では、富山大学生活協同組合が窓口になっています。

生活協同組合は一般的には大学生協といった方が分かりやすいかもしれません。

求人票を提出することでインターネットと学内掲示板の両方で掲載をしてもらえます。

有料掲載になっていますが、1件3,000円で4週間の掲示です。

募集内容については事前のチェックが行われ、掲載後も適正に運営されているかのチェックがあります。

南山大学のケース

南山大学の場合は、完全に外部に業務委託しています。

バイトネット(学生アルバイト情報ネットワーク)で募集を行っています。

バイトネットへの掲載はミニマムで月22,000円となっています。

バイトネットについて

バイトネットは株式会社学生情報センターが運営しています。

そして、学生情報センターは東急不動産ホールディングス株式会社のなかの1社です。

引用 バイトネット(2021年時点)

サイトはリニューアルされ、ユーザーの使いやすさが増しました。

検索方法はかなりシンプルになりました。

引用 バイトネット(2023年時点)

学校と提携関係にあるので、やはり学生にふさわしい内容のアルバイト情報のみの掲載です。

職種や内容による制限がありますが、具体的には

・深夜の仕事(22時~6時までの仕事)
・登録制の仕事(家庭教師など)
・土木や工事などの現場の仕事
・労基法に抵触する契約や学生に不利益となる契約を求める企業
・不特定多数に対して許可なく行う仕事(ビラ配り、訪問販売、テレアポなど)
・完全歩合制の仕事
・自動車、バイクの運転を伴う仕事
・お酒の接待を主に行う仕事

こういった仕事の募集は不可です。

この点に関しては、バイトネットを介さない富山大学も同じでした。

厳格な規定が設けられています。

深夜勤務に関しては深夜手当を支払うべき時間(22~5時)とは少し異なりますので注意が必要です。

掲載には枠数と掲載プランに応じた料金がかかります。

長く掲載するほどお得になるという料金表になっています。

引用 バイトネット(掲載プランの一部)

求人サイトではもはやセオリーとも言えますが、掲載順位の上下によって金額は変わります。

プレミアム案件が大多数を占める中で自社だけがベーシックで掲載しても効果が薄いです。

逆に、ベーシック案件が大半を占める中で自社だけがプレミアムというのもあまり意味がありません。

募集の緊急度と掲載金額のバランスを考えて掲載する必要があります。

SimilarWebのデータ上では、大きな伸びも衰退もありませんでした。

引用 SimilarWeb(2021.7月時点)
引用 SimilarWeb(2023.4月時点)

学校法人から公認的な扱いを受けていることもあり、閲覧数はそれなりにあります。

使いやすい、閲覧しやすい構成になっていますので回遊も高いです。

サイトユーザーは学生だろうと思われますが、ユーザー登録自体は比較的簡単にできてしまうので、学生ではない人が混ざっている可能性もゼロではありません。

ユーザー登録して90日間利用がないと、ユーザーID・パスワードは失効になってしまいます。

フレッシュなユーザーがサイトを回遊していると考えることができます。

ライバルサイト

バイトネットは学生向けのアルバイト求人サイトです。

ライバルサイトを探してみたのですが、「学生」を全面に出したサイトは案外少ないもの。

タウンワークやバイトルは特集コーナーで学生アルバイトを出すことはあっても、サイトの入り口から学生向けというのはほとんどありません。

以前は、ガクバアルバイトというサイトがありましたが、2021年3月31日にサイト閉鎖しています。

1つだけ思い当たったのが「キャリアバイト」です。(キャリアバイトのリンクはこちら

学生向けとはいってもキャリアバイトとバイトネットでは少しコンセプトが異なります。

キャリアバイトはどちらかというと、その後の正社員採用(新卒採用)にターゲットを当てたサイトです。

そのためインターンシップの募集も掲載されています。

SimilarWeb(2023.4月時点)

サイトユーザー数だけで言えば、キャリアバイトの方が上です。

【まとめ】バイトネットの一番の強みは学校公認のサイトであること

バイトネットのプロモーション活動などは基本見かけませんが、強みは学校が公認していることです。

おそらく学内でのポスター掲示くらいはされているかと思われます。

また先輩などのクチコミで浸透していることも容易に想像がつきます。

バイトネットへは一般的な求人サイトよりも安い単価で掲載できますが、求人サイトは掲載費が安ければいいというものでもありません。

サイト訪問をするユーザーの大半が大学生ということで、しっかりしているのも狙い目の1つです。

バイトネットに掲載する前に考えるべきことは、

  • 募集スタッフ構成の再検討
  • 学生が働きやすい募集条件なのかどうかの再確認
  • バイトネット以外のメディアを使う必要がないかの確認
  • 対象が学生に特化したサイトを使うことで他のユーザーが来ないデメリット

採用状況に応じて掲載を検討してみてはいかがでしょうか。

本記事のまとめ
 ・バイトネットは大学生向けのアルバイト情報サイト
 ・バイトネットの強みは学校が委託した学生情報センターという会社が運営をしており、事実上の公認サイトであること
 ・バイトネットは全ての大学が委託しているわけではないこ
 ・安い価格で掲載できるので、募集内容によっては掲載を検討してみるべき
 ・大学生のアルバイトを雇用する前に、人員構成や学生アルバイトを雇用する理由は再考すべき
 ・対象が学生に特化していることで他の層の人材が来ないデメリットもある

本日は以上です。

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