掲載する求人サイトは知名度とサブタイトルで選ぶ【会社向け】

求人募集をしたいと考えています。
どうやって掲載する求人サイトを選んだらいいですか?

派遣会社で長い間、採用担当をしている立場から、アドバイスさせていただきます!
参考にしていただければと思います。

本記事の内容
・掲載する求人サイトの選び方
・サブタイトルの大切さ
・サイト選びが大切な理由

派遣業界では毎週、どこかの求人誌や求人サイトに案件を掲載しています。

実は、サイトのタイトルやサブタイトルは考えている以上に大切です。

  • アルバイトを探しているのに正社員のサイトを見ることありません
  • 短期アルバイトを探しているのに、長期コーナーは見ません
  • 事務の仕事を探しているのに、製造系のサイトを見ることはありません

そんな当たり前のことをあえて記事に書かせていただきました。

求人サイトをユーザーの対象で分類してみました

考え方(確率論)
・アルバイトを希望している人が、正社員のサイトを見ることはありません
・ドライバーの仕事を希望している人が、一般事務職のページを見ることはありません
・Aという地方で仕事を探している人が、全然違うB地方のページをクリックしません

もちろん、可能性が完全にゼロではありませんが、ほとんどゼロに近いです。

ふつうは大多数のユーザーに対して対策をしていくもの、少数派に対して対策をしてもコスパが悪くなるだけです

だから、採用したい層に極力合っていると思われるメディアに掲載する必要性は高くなるのです。

対象となる求職者が枯渇しているときに、違う層の求職者を発掘するためにあえて戦略として少数派に展開していくケースはあります。

以下、対象としている層ごとに求人サイトを分類してみました。

僕は愛知県在住ですので、少し偏った部分はあるかと思いますが参考程度にお読みください。

対象がオールマイティである求人サイト

タウンワーク

タウンワークのCMは「バイトするならタウンワーク」というキャッチフレーズで始まります。

少しアルバイト寄りのサイトではあるものの、比較的オールラウンダーな求人サイトとして使うことができます。

知名度も高く、効果の面では一番無難なメディアだと言えます。

DOMO

DOMOも、比較的オールラウンダー的なメディアです。

引用 DOMO

掲載エリアは5つです。

  • 東日本
  • 静岡
  • 愛知・岐阜
  • 西日本
  • 関西

静岡県のページを独立させているのは、本社が静岡にあるためだと思われます。

地元である静岡での知名度は抜群です。

一番下までスクロールすると全て「アルバイトを探す」といった表記がありますが、掲載案件はフルタイム案件が目立ちます。

社名にも「アルバイト」が入るくらいですが、対象は全範囲と考えて良いです。

対象が正社員・契約社員向けである求人サイト

doda

dodaは正社員志向の強いサイトです。

サイト内にはエージェントサービスも運用されており、簡単に登録が可能です。

エージェントを利用する層としては、管理職志向が強く、そのためユーザー年齢も少し上の世代が多いです。

引用 doda

求人募集側の目線では20~40歳くらいの転職希望者が使っている印象が強いです。

SEや建築系などの技術系案件も非常に多く、理系層の採用にも比較的適しています。

リクナビネクスト

リクナビネクストは正社員採用の王道と言えます。

製造などの現業系というよりは、オフィス系の案件の割合が高いです。

印象としては第2新卒~30代くらいの人が利用しているイメージが強いです。

転職エージェントを利用する一歩前のサイトということもあり、正社員志向の強い層の採用が見込めます。

エン転職

エン転職も正社員層の採用に適したサイトです。

引用 エン転職

エン転職は、エンジャパンが運営しています。

「転職は慎重に。」というキャッチフレーズを掲げたプロモーション活動でも知られています。

求職者目線に立った企業取材を行うので、求人原稿は丁寧に書いてもらうことができます。

会社のクチコミサイトを運営していたり、オウンドメディア採用ホームページと連動させて、総合的な集客を行っている点も強みの1つです。

・会社のクチコミサイト「enライトハウス」
・会社のオウンドメディア「engage」

採用担当者目線では、30代くらいの方が利用しているイメージが強いです。

マイナビ転職

マイナビ転職はマイナビが運営するサイトです。

新卒向けのマイナビに登録していた人が引き続き利用するケースが多いのがマイナビ転職です。

運営会社であるマイナビもそうした強みを前面に押し出しています。

若手の採用に期待が持てるサイトです。

はたらいく

はたらいくはリクナビ、リクナビネクストと同じでリクルートの運営する就職・転職サイトです。

はたらいく
引用 はたらいく

正社員志向のある人で地元をベースに働きたい人をターゲットにしています。

はたらいくには「らいくサービス」というものが実装されています。

登録している人に向けた掲載企業からのアプローチで、簡単なメッセージとSNSでよく見かける「いいね!」みたいなものだと考えてよいです。

はたらいくは求職者と求人者の縁をより重視している、そんな印象を受けます。

会社の裏側、仕事のきつい所もしっかり見て下さいねというコンセプトを持つ珍しいサイトです。

求人案内

あつまるくんの求人案内は九州と愛知県の案件のみで構成されている地域限定のサイトです。

エリアが限定されていることもあり案件数自体は他のサイトより少ないです。

地元である九州エリアでは抜群の知名度を誇ります。

製造や建設系の現業系に強みを持っているサイトです。

イーキャリア

イーキャリアはソフトバンクグループであるSBヒューマンキャピタル株式会社が運営する求人サイトです。

ソフトバンクグループ運営のサイトということについては意外に感じる方も多いかもしれません。

どちらかというとデスクワーク系の案件が多く、作業系案件の掲載はあまり多くありません。

工場ワークス

工場ワークスはタイトル通り、工場で働く案件を基本としたサイトですが、物流系の仕事も掲載されています。

内容的には人材サービス系の会社の派遣や業務請負の案件が多く掲載されています。

社員寮付きの案件の特集が組まれていたりします。

工場での製造案件が主体のサイトとしてはメジャーな存在です。

アルバイト・パートタイマー募集向けの求人メディア

フロムエーナビ

フロムエーナビはリクルートが運営するアルバイト向けの情報サイトです。

アルバイト向け求人サイトの中では上位を争う知名度だと言えますが、最近はプロモーションもあまり見かけなくなってしまいました。

タウンワークよりもアルバイトに寄せたサイトです。

バイトル

引用 バイトル

バイトルはディップが運営するアルバイト向け求人サイトです。

案件数だけで言えば、フロムエーナビの掲載数よりも上回ります。

若年層の抱え込みのために起用したAKB、乃木坂などの人気芸能人を使ったプロモーションは大成功でした。

バイトルの情報はindeedに掲載されていません。(通常掲載の場合)

そういった点では、自社のブランドを大切にしたいという戦略がうかがえます。

マイナビバイト

マイナビバイトは、マイナビが運営するアルバイト向け求人サイトです。

マイナビ転職同様に、若年層からの支持が厚いのも特徴の1つです。

新卒の就職活動はマイナビで、在学中はマイナビバイトでアルバイト探し、卒業して転職を希望する人はマイナビ転職へという一連のフローも確立されているようです。

イーアイデム

イーアイデムはアイデムが運営するアルバイト向けの求人サイトです。

もともとは日曜日の新聞折込フリーペーパーを発行していましたが、時代の流れとともにインターネットに転換していきました。

現在、フリーペーパーは関東・関西を中心とした一部のエリアでしか発行がありません。

アルバイトとタイトルに書かれていますが、フルタイム案件の方が多く掲載されています。

もちろんサイトについては全国エリアでの掲載です。

サブタイトルの重要性

求人サイトには、基本的にサブタイトルが付けられているものが大半です。

サブタイトルは訪問する人にとっては、とても意味のある大切なものだったりします。

ポイント
・バイトル「ディップのバイト情報」
・イーアイデム「バイト/アルバイト/パートのお仕事探しはイーアイデム!」
・エン転職「転職ならエン・ジャパンの転職サイト」

こうして見るだけでもサブタイトルの重要性が分かります

きちんとサイトの対象をよく見て、適切なサイトに載せることが採用成功の第一歩と言えます。

【本記事のまとめ】掲載するサイトをきちんと絞ることがまず一歩目

イレギュラーなことが起きるケースもありますが、採用成功のためにはまず基本から。

いきなり例外的なところに取り組むのはとにかく採用のコスパが悪く、応募獲得もあまり期待できません。

まずは。掲載する適切なサイトを選んであげることが最初にすべき大切なことです。

本記事の内容(もう一度)
・掲載する求人サイトの選び方
・サブタイトルの大切さ
・サイト選びが大切な理由
本記事のまとめ
・採用したい層に合った求人サイトに掲載することから始めるべき
・求人サイトにはそれぞれきちんと想定されたターゲットがある
・自分の希望とはズレているサイトを見て仕事を探す可能性はきわめて低い
・その求人サイトの対象としているユーザーはサブタイトルにヒントがある
・少数派を狙うことも悪くはないが、採用のコスパは悪くなってしまう

本日は以上です。

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