面接試験で聞いてはいけないことを平然と質問していたりしませんか

法律問題

会社には採用する人を選ぶことの出来る「採用の自由」というものがあります。だからといって、何をしてもいい、どんなことをして選んでもいいという訳ではありません。一定の制限は少なからずあるものです。応募者に対して質問してはいけない事項というものがありますが、きちんと守っていますか?厚生労働省が主催するイベントや企業法務でもよく取り上げられる内容ですので、ご存知のかたも多いかと思います。僕レベルでは答えは出せませんが、グレーゾーンを含めて書きますので、参考程度にお読みいただければと思います。

会社側にも採用の自由という権利がある

会社側のスタンスで書けば、「採用の自由」というものがあります。

会社で働いてもらう人を選ぶための面接になるのです。応募者を選ぶ基準や、選ぶ観点は、当然会社によって違います。その内容に関しては内部の問題であって、外部の人があれこれ文句をつけることはできません。

よく、こういう問題があると職業選択の自由を引き合いに出す人がいます。

何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。

日本国憲法 第22条

でも間違えていけないのは、憲法は直接的に私人間に対して適用しないという通説があります。少し分かりにくいと思いますので、別の言い方をします。

憲法は「基本的には」国家と私人(国民)のあいだの法律であって、私人と私人の間の法律ではないと言われています。職業選択の自由は、国家が弾圧などによって職業を制限したことがあるという過去の悲惨な歴史に基づいていると聞いたことがあります。

私人に会社が含まれるかということが一番の争点になってきますが、会社の規模などにもよりますので注意が必要です。ある程度の企業の規模であれば、憲法であっても基本的には適用すると思われます。

また、自由の権利があるとはいっても相手の権利を大きく侵害することはゆるされませんので、そういった観点で2つの権利関係をみることも必要になります。

応募者に質問してはいけないこと

質問してはいけないことっていくつかあります。この質問をしたから●●●●法違反というのではなく、就職差別に繋がるおそれがある的に考えていただければ分かりやすいかと思います。

厚生労働省のリーフレットによると、項目ごとに分けられています。(厚労省のリーフレットはこちら

  • 本籍・出生地に関すること
  • 家族に関すること
  • 住宅状況に関すること
  • 生活環境・家庭環境などに関すること
  • 宗教に関すること
  • 支持政党に関することの把握
  • 人生観・生活信条などに関すること
  • 尊敬する人物に関すること
  • 思想に関すること
  • 労働組合(加入状況や活動歴など)、学生運動などの社会運動に関すること
  • 購読新聞・雑誌・愛読書

こうして並べてみると、自分が面接を受けたときに聞かれたとしてもあまり気にしないのだろうなという項目もあります。例えば、人生観や尊敬する人物、愛読書などは少し前の時代であれば不通に聞かれていたなんて人も多いのではないでしょうか。

なぜ質問してはいけないのか

結論から言えば就職差別に当たる可能性があるからです。

こういった質問をするとアウトですよ、こうした理由から質問が禁止されています、という内容についてはリンクを貼った大阪労働局のサイトをご覧ください。(大阪労働局のサイトはこちら

応募者本人の適性や能力と関係のないことを質問することはやめましょうと言われても、正直なかなか難しいですよね。また、具体例を見ても「就職差別に該当するおそれがある」というだけであって、「就職差別になる」と書かれていないのです。

「アウトな質問をする=就職差別をしている可能性が高い」という判断に基づいているからです。そういったことはもうやめて行きましょうというのが浸透していますよね。

【まとめ】質問をしてしまうことで生じるデメリットをお忘れなく

面接のときに聞かなくても、雑談のなかでそういったことに触れるのも一般的にはアウトに当たります。面接票は会社で提携のものをしっかり用意して、面接官に対する教育も必要になります。いろいろな場面で研修会や勉強会を行うだけでなく、公正なチェックをすることのできる体制も必要になります。

この質問をしたら絶対違法になります、という線引きのない問題になりますので難しい課題ですが、面接に携わる方であれば必ず気を付けておくべき問題です。

こうした問題は、会社の風評被害に繋がります。そこから採用が難しくなってしまったりすることも十分あり得るので気を付けましょう。特に最近は、SNSなどが広まっていますのでマイナスの評価は一気に拡散されてしまいがちです。

本日のまとめ

本日は面接に関わる人であれば必須の知識だと言える「面接のときに応募者に聞いていけない質問」について記事を書かせていただきました。まだまだ会社では出てくる問題で、面接をする側としても十分気を付けなければなりません。どこからセーフで、どこからアウトといった明確な線引きはありませんが、不用意なトラブル防止のためにも疑わしい質問はしないようにしましょう。難しいことですが、応募者の適性や能力と無関係な質問はしていけません。

本日は以上です。

プロフィール

ひーすけ採用主任

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  • 面接1,000名
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