indeedと求人ボックスはどう違うの?シンプルな比較

アグリゲーションサイトを活用した求人募集を検討しています。
indeedと求人ボックスに取り組もうと思っていますが
この2つのサイトはどう違うんですか?

派遣会社で長い間、採用担当をしています。
indeed、求人ボックスを使って母集団形成の仕事をしています。
簡単な説明ですが、みなさんの参考になればとても嬉しいです。

本記事の内容
✅indeedについて
✅求人ボックスについて
✅indeedと求人ボックスの違い
✅結局どっちがいいの?優劣について

indeedはアグリゲーションサイトの1つです。

求人検索サイト(まとめサイト)とも呼ばれます。

知名度やユーザー数から見たときに、アグリゲーションサイトの最上位は「indeed」。

次点が「求人ボックス」だと言われています。

ちなみにスタンバイが3番手です。

indeedと求人ボックスは同じジャンルのサイトということもあり、いろんな場面で比較されがち。

何を基準に比較するのかは難しいところで、人によっても異なります。

本日は採用担当者の目線で簡単な比較をしてみました。

indeedと求人ボックスの比較(アウトライン)

まずは、indeedと求人ボックスの2つのサイトのアウトラインとしての比較です。

indeed(インディード)

Indeed社(アメリカ法人)が運営をしているアグリゲーションサイトが「indeed」。

それを日本向けにカスタマイズして現在、運用されているのが、日ごろ僕たちが使っている「indeed」なのです。

2012年に、株式会社リクルートがIndeed社の株式を取得して、アメリカにあるIndeed社を子会社化しました。

Indeed社を買収したということです。

なお、日本の「indeed」は日本法人「Indeed Japan」社が運営しています。

引用 indeed

アグリゲーションサイトについては、別の記事でも書かせていただきました。

indeedからアグリゲーションの特色は見事に消えてしまった

もともとindeedが本質的には一般的な求人サイトと何ら変わらなくなりつつありました。

2024年に、indeed PLUSという商品がスタートして、その傾向はさらに顕著になってしまいました。

とは言え、今でも位置づけはアグリゲーションサイトです。

そのためサイトへの問合せはIndeed Japanに対して行います。

実際に問い合わせをした経緯や結果を過去記事に書かせていただきました。

案件が非掲載になるならIndeed社に直接問い合わせを

求人ボックス

indeedがアメリカ生まれのサイトに対して、求人ボックスは日本で生まれたアグリゲーションサイトです。

価格.comや食べログを運営する「カカクコム」が運営しており、「和製indeed」と表現されることもあります。

同じアグリゲーションサイトですので、indeedも求人ボックスも、サイトの構造や検索の仕方自体は似ています。

indeedは白色を基調としたサイト
求人ボックスは青色を基調としたサイト
スタンバイは赤色を基調としたサイト

個人的には求人ボックスのカラーリングが好みだったりします

indeedと求人ボックスの比較(掲載案件数の違い)

検索ヒットする案件数に違いがあるのかを比較してみました。

検索軸
✅事務
✅愛知県名古屋市
✅正社員

indeed

indeedの検索軸は2軸設定となっています。

「正社員」検索は検索窓に入れても問題はありませんが、今回は「雇用形態」のタブから選択しました。

引用 indeed

掲載案件数は5,875件です。(2023.12.22時点)

リライトの際に改めて案件数を確認したところ5,282件ありました。(2025.2.28時点)

求人ボックス

求人ボックスの検索もindeed同様に2軸設定です。

検索ボタンの右側にある「+詳細設定」から入り、正社員にチェックを入れます。

引用 求人ボックス

掲載案件数は41,359件でした。(2023.12.22時点)

リライトの際に案件数を確認したところ71,807件ありました。(2025.2.28時点)

掲載案件数についての結果【まとめ】

2023.12.22時点での掲載案件数としては、indeedが5,875件、求人ボックスが41,359件。

2025.2.28時点での掲載案件数は、indeedが5,282件、求人ボックスが71,807件。

掲載案件数にこれだけ大きな差があると
大きな違和感を覚えますよね。

求人ボックスはindeedの10倍近い案件数となっています。

掲載案件数の差については、いろいろな要因があると思われます。

予測される原因
・indeedのクローリングの幅が求人ボックスより狭い(案件を選別しすぎている)
・求人ボックスのクローリングの幅がindeedより広い(案件を掲載しすぎている)
・求人ボックスは軸から外れた案件も多く表示している(周辺エリアや類似案件まで拡大表示)
・求人ボックスの方が有料枠としてより多くの案件が掲載されている

名古屋市内だけで10,000件を越える正社員の事務案件があるとはなかなか考えにくいものです。

そういった点で見れば、indeedの方がより実態に近い案件数なのではないかと言えます。

追加で行った比較テスト

1つの条件検索だけではなかなか正確な結果は得られないもの。

違った点からもう一度調べてみました。

今度は、「事務・愛知県名古屋市中村区・正社員」での検索です。

エリアだけを絞って検索してみました。

indeed

名古屋市の結果(5,875件)→名古屋市中村区(9,571件)と増えてしまいました。(2023.12.22時点)

リライトの際の掲載案件数は、5,282件(名古屋市)に対して449件(名古屋市中村区)でした。(2025.3.1時点)

引用 indeed

リライトの段階では案件数が絞られ、適正になりましたね。

求人ボックス

名古屋市(41,359件)→名古屋市中村区(7,547件)となりました。(2023.12.22時点)

リライトの際の掲載案件数は、71,807件(名古屋市)に対して12,642件でした。(2025.3.1時点)

引用 求人ボックス

indeedと求人ボックスの比較(そのほかの違い)

ここまではサイトの使用感だとか、大まかな情報を書かせていただきました。

ここからは採用担当としての仕事のなかで、いろいろな方から得られた情報を少し表にまとめてみました。

対象業種などにより内容は変化しますので、あくまでも総合的なものとしてお読みください。
indeed求人ボックス
求職者からの知名度とても高い
(高い状態を維持)
ふつう
(伸ばしている)
月間ユーザー数約3,700万
(2023.7月)
約1,000万
(2024.2月)
求人募集会社からの知名度とても高い
(高い状態を維持)
ふつう
(伸ばしている)
クリック単価高騰の傾向
(平均100円以上)
低い水準で安定
(平均100円以下)
求人に対する反応・応募数それなりに高いやや少なめ
応募の安定感それなりにあるあまり安定しない
管理画面の使いやすさ使いやすい使いやすい
運営会社の原稿チェックやや厳しいかなり厳しい
自社求人サイトとの連携審査厳しくない
(2025.4月以降は基本不可)
厳しめ
サイトの色合い白を基調青を基調
システムのベースアメリカで開発日本で開発
2025.3.1時点での対比

【本記事のまとめ】採用担当者目線ならindeedの方が「秀逸」、求職者目線なら求人ボックスの方が「やや秀逸」

掲載案件数が多い求人サイトの方が一般的には秀逸です。

ユーザーは検索する甲斐もありますし、情報量が豊富なので使い勝手がいいのです。

ユーザーにとって便利だと、多くのユーザーが集まってくるので掲載する企業としても恩恵が得られます。

結果的には、掲載案件数とユーザーが多いサイトが「優」になるのです。

今回、indeedと求人ボックスの比較を行いました。

求職者ユーザーの目線に立てば、indeedよりも求人ボックスのほうがやや優位だと思われますが、そこに大きなメリットがある訳ではなく、実質的にはほとんどメリットはないのが実態です。

アグリゲーションサイトとして、圧倒的なユーザー数・閲覧数を誇るindeed。

2番手にある求人ボックスとの差は約4倍と大きく開いています。

プロモーション広告の差も大きな影響を及ぼしています。indeedの方が露出が圧倒的に多く、知名度も圧倒的に上です。また、indeedの親会社がリクルートであるという点は大きな強みです。

一時期は求人ボックスが首位になるのではないかという期待もありました。

ただ、その差は年々縮まることがなく、一定の差として開き続けているのが現状です。

求人募集をする会社としては、まだまだindeedを中心に戦略を立てているところが大多数。

登録ユーザー数もindeedの方が圧倒的に多く、求人サイトとしてはユーザー数に優るものがないからです。

わざわざシェア率の低い方にあえて積極的な広告費を投下はしないものです。

求人ボックスのメリットとしては、

  • サイトが見やすい
  • 日本人の嗜好にあったサイト構成
  • 女性応募者に強い

といったものが挙げられます。

indeedが首位なので求人ボックスに投下する必要がないということではありません。
indeedのみ、求人ボックスのみ、どちらか1本に絞るのではなく、併用をオススメします。
これは会社側にも求職者側にも言えることです。

本記事の内容(もう一度)
✅indeedについて
✅求人ボックスについて
✅indeedと求人ボックスの違い
✅結局どっちがいいの?優劣について
本記事のまとめ
・indeedも求人ボックスも同じ求人検索サイト(アグリゲーションサイト)
・indeedはIndeed Japan(リクルートの子会社)、求人ボックスはカカクコムが運営
・同じ軸で検索をした場合、求人ボックスの案件表示はindeedより明らかに多い
・ユーザー数だけで言えば、indeedが1位、求人ボックスが2位
・ユーザー数以外の面で見た場合に、サイトの明らかな優劣は付けられない
・会社も求職者も両方のサイトを併用・活用すべき

本日は以上です。

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