採用管理システム(ATS)は豊富で便利な機能を持つ超重要ツール

僕は人材サービスの会社に勤務しており、そこでの経験が当ブログでの記事作成のベースとなっております。業界や業種によって、セオリーとなる採用手法は異なります。すべての求人募集に通じるものではありませんのでご注意ください。あくまでも参考程度にお読み下さい。

採用管理システムというツールがあると聞きましたが、何をするためのものなのですか?会社で利用されていることが多いようですが、導入するメリットってなにがあるのですか?

うちの会社でも、ATSを軸とした採用活動を行っています。基本的に毎日のように使っていますので、いろいろお伝えいたします。今回は「リクオプ」という商品名のツールに焦点を当てさせて頂きます。

本記事の内容
✅ATSというツールについて

✅ATSを使ってできることの事例

✅ATSを導入するメリットは?

✅ATSを導入することで生じるデメリットは?

ATSについて覚えておきたい基礎知識として、5点大切なポイントがあります。

  1. ATSは「採用管理システム」の略称(Applicant Tracking System)
  2. ATSとしてのパッケージは各社からたくさん販売されている
  3. ATSは採用におけるPDCAサイクルを回すうえで一番欠かせないツール
  4. ATS単体のものと採用ホームページがセットになったATSと両方が各社からリリースされている
  5. ATSを購入した場合、固定費が毎月かかるようになっているのが基本

本日の記事は、採用管理システムのなかでもHRソリューションズという会社からリリースされている「リクオプ」というATSについて焦点を当てた記事です。

採用管理システム(ATS)について

僕は、「ATS」と横文字でかんたんに呼んでしまうことの方が多いですが、これはあくまでも頭文字の略称です。正式な英語表記は「Applicant Tracking System」です。

  • Applicant(応募者)
  • Tracking(追跡)
  • System(システム)

それぞれの頭文字を取って、「ATS」と呼ばれます。応募者の最終応募結果をきちんと把握して、全体のコスト低減に取り組むための重要なツールです。

ATSは活用すべきツールなんですよね。とは言っても、採用選考を行う頻度が低い会社の場合はすぐに導入する必要はないですね。自社の状況に応じて考えていけばいいです。

ATSを使った分析でできること
・どのメディアから応募が来た?(次回使用するメディア選定に効果的)
・応募者に対して面接はできた?(面接率の把握、離脱理由の把握に効果的)
・応募者を採用できた?入社した?(入社辞退理由の把握に効果的)
・メディアごとの応募コスト・採用コストの算出(他社との比較、コスト改善に効果的)

各社のパッケージごとに少し違いはあるものの、ATSの超基本機能としては3点あります。

  1. 応募者の個人情報管理
  2. 応募者の選考結果管理
  3. 求人案件の作成、公開・停止、修正作業

一部、採用ページの機能が付いていないATSもパッケージとしてはありますが、基本的には3つの機能が付いていることが多いです。

少なくとも②応募者の選考結果管理の機能がないものは、ATSと呼ぶことはできません。もともとが応募者の状況や結果を管理するツールだからです。

「リクオプ」という採用管理システム(ATS)について

ATSは各社からいろいろなラインナップがあります。ちなみに、僕は月額88,000円(消費税込)で「リクオプ」というツールを使用しています。(2026年6月現在)

月額88,000円というのはあくまでもミニマムの機能のみの最低金額です。そこからオプションを追加していくこと値段は上がっていきます。これはどんなツールであっても同じことが言えますよね。

リクオプは、HRソリューションズ株式会社からリリースされているATSです。ローソン、ビックカメラ、ルートインホテル、ダイソーなど多くの有名な会社でも使用されています。取引実績については申し分ないと言えるはずです。また、古くからリリースされているATSといった安心感もあります。

公式サイトのLP(ランディングページ)では、取引中の会社のロゴがスライドしています。一見して気付く方も多いかもしれませんが、FCも含めて全国展開していたり、店舗数の多い会社ばかりです。会社のなかで募集する勤務地や案件数、応募者数が多いほど、ATSを使う意味合いは大きくなるというわけです。

そのため多店舗を運営するような飲食・サービス業ではとくに活用されがちです。もちろん、派遣など人材サービス事業を展開する会社でもかなり活用されています。

ポイント
リクオプはリリース当初、企画・運営をHRソリューションズが行い、販売促進をリクルートが担当して認知度を上げていましたが、いろいろな事情があったようで、リクルートが販売促進から撤退しました。その後、リクルートは自社でジョブオプやAirWORKといったATSをリリースしています。

リクオプはATSとしてのパッケージに加えて、採用ホームページ機能を併せ持っています。そして、その採用ホームページはとことん好きなようにカスタマイズできるのが人気の秘訣でもあります。以下、少ないですが、実際の事例を見比べてもお分かりいただけるかと思います。


引用 ブックオフ
引用 明光義塾

作りこみをしっかりすれば、オウンドメディアとして長く活用することも可能です。というより、オウンドメディア自体、長期的に運用していくべきものなので、定期的に採用を実施している会社であれば積極的に取り入れるべきものだと言えます。

オウンドメディア(自社採用サイト)については、過去記事をお読みください。

採用手法のベースはindeedと自社採用サイトの2本で十分?

【機能紹介】「リクオプ」を使うとできること

リクオプの主要機能は16点あります。今回の紹介する機能は、全て無料の範囲内でできることばかりです。ATSの運用においては、パソコンの特別なスキルは必要ないものばかりです。

  1. オリジナル採用サイトの作成
  2. indeedなどのアグリゲーションサイトとの連携
  3. 応募フォームの最適化
  4. 求人案件管理
  5. 面接日程の管理
  6. 採用に関する無料セミナーの実施
  7. 応募者管理・対応
  8. 時給相場マップ
  9. 独自ドメイン
  10. SEO(検索エンジン最適化)
  11. 検索方法のカスタマイズ
  12. 応募情報インポート
  13. メールテンプレート
  14. 応募者情報ダウンロード
  15. 求人案件情報ダウンロード
  16. 採用分析ダッシュボード

これらの機能だけでも、ふつうに十分すぎる内容だと言えます。もちろん、有料オプションも豊富に用意されています。必要に応じて、追加の検討をしてみると良いでしょう。

  • 面接日程の自動調整
  • WEB面接機能
  • GPSから求人情報を検索
  • ブランドサイト制作
  • 他言語採用サイトの構築
  • 本部ID、店舗ID、スーパーバイザーIDの発行
  • コンテンツページ制作
  • LPO(ランディングページ最適化)
  • 採用動画の制作
  • LINEからの応募受付
  • 求人媒体連携(応募者情報の自動取り込み)
  • 応募者とのSMS
  • チャットボット
  • 経験者の再雇用促進
  • WEB雇用契約
  • シフト管理

有料分まで含めると、相当な数の機能があり、すべての機能を使い切るのは相当難しいはずです。

正直、これだけの機能を羅列されても、何が何だか分からないと感じてしまう方は多いかもしれません。ちなみに、僕自身は無料の機能だけでも、十分使い切れているとは言い難い状況ですね。

運用の上で欠かせない月次のデータレポートは非常に有効的で便利な機能だと言えます。リクオプの内部には「ドクターリクオプ」というツールが用意されています。

ATS導入の最大の目的は採用効率のチェックと採算を意識した採用活動の展開

業種や業界問わず、人を採用するために経費はかかってしまうもの。そして、その経費は年々上昇傾向にあります。もちろん、低コストでも優秀な人材を採用できるのが会社にとっては理想ですが、そんなに簡単なことではありません。

効率良く採用サイクルを回していくためには、現状の把握は最低限必要。そのためにATSは欠かせない存在なのです。ATSの導入には初期費用・月額固定費がかかりますが、それ以上にメリットが大きいです。ある程度の募集案件数や、応募者数が現時点であるのなら、会社規模を問わず導入すべきツールです。

ただし、ATS導入には、月極の固定経費がかかることが一般的です。有料ツール全般に言えることですが、有料ツールは優れたものが多いです。毎月コンスタントに募集する人数と経費のバランスをよく考えて使うATSは選択するようにしましょう。

人事システムや会計システムの場合、多大な金額をかけて、自社の要望に大きくカスタマイズしていくケースもありますが、ATSではそういったことはあまり必要ではなく、汎用システムでも十分だと僕は考えています。

ATSにストックしてある応募者データを抽出して分析資料を作成していくことになるのですが、基本的には下記のポイントになるはずです。

  • 応募者自体の分析(性別・年齢・居住エリアなど)
  • 掲載しているメディアのコストパフォーマンス(求人広告費のデータが必要となる)
  • 応募結果の分析(応募数・面接数・採用数など)
  • 各拠点や支店ごとの応募結果の分析

細かい分析を行ないたい場合は抽出する項目を増やすのが基本ですが、一気に増やしすぎてしまうと逆に分かりにくい分析結果になってしまいます。一旦、主要だと思われる項目だけにしておいて必要であれば追加していくのが良いでしょう。

【本記事のまとめ】採用管理システム(ATS)を有効活用して採用成功へ!

採用の着地点は求人募集をすることではありません。ATSを既に導入しているような規模感の会社であれば、採用成功のポイントを「採用数」に焦点を当てていることの方が多いはずです。

採用成功の着地点
・現状よりも、月単位や年単位での採用人数を増やす
・会社にとって「良い(と思われる)人材」を採用する
・コストと採用数のバランスがより適正である
・現状よりも採用コストを下げる
・採用のPDCAサイクルをうまく回す

ATSは基本的に採用ホームページ(オウンドメディア)とセットになっていることが多く、今後も必要不可欠なアイテムです。なお、リクオプ以外のATSとして比較的メジャーなものを列挙しておきます。

  • 採用係長
  • 採用一括かんりくん
  • ジョブカン採用管理
  • HRMOS(ハーモス)
  • AirWORK(エアワーク)
  • ジョブオプ採用管理
  • トルー
  • クラウドハウス採用

会社によって重視するポイントは違いますが、どれも大切なことです。また、ATSによっては応募者管理のしやすさを感じたり、管理のしにくさを感じることもあります。トライアルなどで一度試しに使ってみるのも有効な手段です。

導入することで生じる金銭的なデメリット以外はありませんので、是非とも導入をおすすめします。またデメリットよりもメリットのほうが大きいです。現時点でATSを導入していない会社が、これからATSを選択する場合は個人的にはリクルートが運営する「AirWORK」をオススメします。

理由としては2点あります。

リクルートが現在注力している商品であるということ

indeedとの相性が現時点では他のATSよりも優れていること

もともとは単なるAirWORK(1.0)でしたが、「indeed PLUS」に合わせる形でAirWORK(2.0)にバージョンアップしています。AirWORKは応募者を抽出したりする機能は不十分ですが、採用という面では大きな力を持っています。

「indeed PLUS」は2024年1月から運用が開始されました。運用開始から1年が経過しましたが、現時点では求人サイトへの出稿の際に多くの会社が利用しています。今後もまだまだ拡大していくことが想定されるので、現時点では強い追い風が吹いている状況と言えます。

indeed PLUSについて(2023.11.28開示情報)

ATS選びのポイントとして採用ホームページに重点を置く場合、そのATSがきちんとindeed PLUSとの連携ができているかどうかを確認する必要があります。

僕の会社ではリクオプをずっと使っています。ATSとしては、十分オススメできます!採用ホームページは求人検索サイトとの連携もできています。ただ、採用ページの強さという点ではやはりAirWORKには及ばないので、採用に特化したAirWORKを活用しています。

本記事の内容(もう一度)
✅ATSというツールについて

✅ATSを使ってできることの事例

✅ATSを導入するメリットは?

✅ATSを導入することで生じるデメリットは?

本記事のまとめ
● ATSとは採用管理システム
● 求人募集から応募者管理まで行うためのツールがATSの基本機能
● 採用ホームページ機能のないATSもたくさんある
● 毎月の採用のボリュームが一定以上ある会社はATSを導入しているところが多い、導入すべき
● 便利な機能は豊富にあるが、一番ベースとなる機能は応募者管理と求人募集ページ
● 導入には固定費がかかるので採用人数とのバランスも含めて導入すべき
● 採用に強いATSと応募管理に特化したATSの役割をきちんと分けて使い分けるのも一手

本日は以上です。

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