面接試験のときに応募者の方の賞罰について質問してもいいですか?
やはり気になる所ですよね。
会社としては、たしかに気になるところかもしれませんね。
そこで現在、スタンダードとされている見解をお伝えさせて頂きます。
✅応募者個人の賞罰について
一部の会社ではオンラインでの面接が行われたり、履歴書なしで面接が行われたりするケースもあります。
とはいえ、正社員の採用試験では「履歴書が必要」、「対面での面接試験を実施」というケースがほとんどでしょう。
本日は、面接時に提出が求められる履歴書と、過去には面接試験で当然のように聞かれていた賞罰について記事を書かせて頂きます。
履歴書について
かつてはJIS規格の履歴書といったものがありました。
JIS規格自体は現存するのですが、2020年7月に様式のなかからJIS規格の履歴書は削除されました。
そのかわりに厚生労働省から厚生労働省履歴書様式例が発表されました。
履歴書様式の変更ポイントは次のとおりです。
項目 | 内容 |
性別 | 記載は任意 |
通勤時間 | 項目削除 |
扶養家族数 | 項目削除 |
配偶者・配偶者扶養義務 | 項目削除 |
JIS規格の履歴書が廃止されたのはLGBTを支援する団体から厚生労働省、日本規格協会等に対して履歴書様式の検討を求める要請が行われたためです。
いつの間にかなくなっていた賞罰記入欄
はっきりとした時期は分かりませんが、履歴書に記入欄のあった「賞罰」はいつの間にか削除されていました。
賞罰の定義としては
- 賞:過去に表彰された受賞歴や表彰歴
- 罰:過去に犯した罪(刑法犯に関わるもの)
として捉えておけばよいものの、明確な定義はありません。
「賞」については、知名度の低い大会での表彰や、社内的な表彰はとくに記入する必要性はないとされています。あまり選考にとってプラスにならないからです。
一方で、「罰」は有罪判決を受けて科された懲役刑や禁固刑、罰金刑、重大な交通違反などが該当するとされています。
応募を受ける会社としては、気にする箇所でもあるはずです。
履歴書に記入欄がなくなったとしても、面接時に確認したくなるところでもあります。
愛知労働局としても、「罰」を確認することは明らかな不法行為とは言い切れないが控えるように指導しているとのことでした。
ネット検索をかけると、「賞罰の確認をしてもよい」といったサイトを見かけることもありますが、異なった認識を持っていました。
一番の理由は、面接時に偏見や誤解を生むからといったものでした。
【本記事のまとめ】履歴書の賞罰欄は廃止され面接時に確認をすることも基本的にはNG
本日はJIS規格の履歴書が廃止となり、厚生労働省履歴書様式例の履歴書を紹介させていただきました。
現在、スタンダードな履歴書としては、
- 性別の記入は任意
- 配偶者や扶養家族を記入する欄は削除
と変わっています。
また、賞罰については履歴書の記入欄はすでに削除されており、面接時に確認をすることについても好ましくないとされています。(好ましくないのは「罰」。)
✅応募者個人の賞罰について
✅賞罰を記入する箇所はすでに廃止されている
✅面接時に罰について質問することは好ましくない
本日は以上です。